ゲルマン、アルヘン、ベスト4

イェンス・レーマン初の国際公式戦のスタメン。ドイツといえば、背番号「1」の選手が常に守らなければならないタブーを久々に破ったユルゲン・クリンスマン。しかし、今回もレーマンに闖入客が抱擁と見事にファンタジーを演出。さすが稀代のファンタジスタ。ドイツ支持率5%の男。
私はオリヴァー・カーンの弾丸のような反応で防ぐセービングも嫌いではないが、当たったときのレーマンがどれだけ凄いのか知っているので、レーマンも見たいと思う。ティモ・ヒルデブラントよりは上だと思うよ。現状。しかし、同年代、取ったタイトルはカーンのほうが先(uefa杯1996年、レーマンは1997年)、代表デビューに関しては両名とも先人にボド・イルクナーアンドレアス・ケプケのいる都合上かなり遅い(カーンは1994年W杯に第3GKとして名を連ねてはいるがデビューは1995年、主要国際大会に関して言えば2000年、惨敗した欧州選手権レーマンの代表デビューは1998年)わけで、悲劇的だ。ところでカーンは背中を痛めているらしい。
メンバーも前節オーストラリア戦からセバスティアン・ダイスラーをスタメン起用。そしてFWをケヴィン・クラニィからゲラルド・アサモアに変更。個人的にはシュヴァインシュタイガーよりもシュナイダー。彼だけ個人技に優れていると思うが、伝統的ドイツは個人技ではなく組織力のはずだ。
アルネ・フリードリッヒにタルヘタ・アマリージャ!、次戦アルゼンチン戦はアンドレアス・ヒンケル(そういえば使われることが少ない)かパトリック・オヴォモイェラ(北アイルランド戦でポカして以来起用されていない)かベルント・シュナイダー(確かにバイヤー・レヴァークーゼンで右サイドバックもやったが、本職は中盤)か。どうなるやら。しかし、今回の左サイドバックにシュナイダーはねぇだろ。途中交代よぉ。クリンスマン。左サイドバッククリスティアン・シュルツが故障した後に追加招集しなかったツケではあるが、テストの意味すらない。勿論大本命がフィリップ・ラームで、次にアンドレアス・ゲルリッツでも考えているのだろうが、手っ取り早くデデ(ボルシア・ドルトムント)をドイツ国籍にしたほうが良いと思ってみる。邪道?FWはもっと重傷で高さがあって、ボールを納められる選手が必要だが、そんな選手は普通他国でも代表やってます。ロイ・マカーイくらいですか?スタメンじゃないのは。センターバックも死んでいる状況に近い。何でロベルト・フートなんだ?チェルシーの控えにもならない男。北アイルランド相手にハンド、一発退場した男。もっと招集されるべき人間がいる気がするわけだが。ただブンデスリーガの主戦級が殆ど外国人。バイエルン・ミュンヘンが今夏獲得したセンターバックもフランス人と。
試合内容は、ホームアドヴァンテージというだけで。明らかにチュニジアのほうが良かったわけだが、スタミナ尽きた頃に攻撃仕掛けて3得点という内容。特に誰が凄かったと言う前に、「ドイツ、大丈夫か?」と思ってみる。ゲルマン魂を感じる選手もいないわけだし、何より招集した選手の起用法が気になる。(呼んだはいいが使われないヴェルダー・ブレーメンの選手達とマルコ・エンゲルハウト)
さて、次節はドイツ対アルゼンチンである、この前(2005年2月9日)はエルナン・クレスポのゴールで追いつき2-2だったわけだが、今回はどうなるやら。昔はこのカード、1986年、1990年と2大会連続W杯の決勝カードだったわけだが、何か面白味に欠けるよね。当時主力はディエゴ・マラドーナローター・マテウス