ラフマニノフといえばピアノ協奏曲である。自作自演の録音(ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番・第3番ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第1)もあるわけだが、これはこれで貴重だ。バックがレオポルトストコフスキーフィラデルフィア管弦楽団ということで。
しかしながら、作曲者の友人であり作曲者以上のピアニストとも言われるウラディミール・ホロヴィッツが録音したラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番の絶技にはいかんともし難い。ということを受けて、今度はこれまた世界を代表するピアニスト、アルトゥーロ・ベネディッティ・ミケランジェリが「なら私は4番だけを録音する」ということで録音したラヴェル:ピアノ協奏曲&ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番と、このセルゲイ・ラフマニノフという作曲家は幸運だと思う。
ちなみに録音の都合上、違うCDを聴くが作曲者自身の演奏は模範であり指針である。