グレアム・ポール国際主審引退ですってね。寂しいですね。勿論、あの事件のおかげで残りの試合の審判もないですよ。FA関係者、イングランド代表選手キャプテンのベッカム、その試合にいたオーストラリア代表キャプテンのマーク・ヴィドゥーカ、加えてFIFAの会長ジョセフ・ブラッターまでも彼には大きな責任追及はしませんでしたよね。「エジプト人の第4審判=エサム・アブドゥラ・エル=ファタが悪い」とまで言っていた(ワレンチン・イワノフの場合とは大違い)、プレミア今季も最優秀審判ですからねぇ。今後はプレミアだけかぁ。
というわけでUEFAからは6組審判が選ばれました、あとはマルクス・メルク、ロベルト・ロセッティ、マッシモ・ブザッカ、ルイス・メディナ・カンタレーホ。で、カンタレホ、フランスの試合を裁いてよいものだろうか?日本の上川徹さんも残りましたね。今回は。

(主審 ルボシュ・ミチェル スロバキア
弱気な采配は身を滅ぼすという典型的な例。あそこでファン・ロマン・リケルメ下げちゃなぁ。ペケルマン
アルゼンチンの場合、ボールをキープし続ければそれなりに守備になるのになぁ。ペケルマン
そんなことより、イェンス・レーマンさんありがたう。PK前のオリヴァー・カーンとの会話は何だったのか。
アルゼンチンのスタメンにカルロス・テベスを起用して、相手の右サイドを崩しに掛かるアイデアは悪くないと思ったが、デベスは心の外下がってボールを受けようとすること、マキシ・ロドリゲスを右に張らせることで、ドイツの守備陣がリケルメからエルナン・クレスポへの縦のラインを切ることを楽にさせてしまった。というわけで前半にアルヘンにチャンスらしいチャンスは生まれない。ドイツはベルント・シュナイダーからのクロスにミヒャエル・バラックが合わせる良い場面があったが惜しくも枠外と。それ以外はガブリエル・エインセロベルト・アジャラの堅い守備にミロスラフ・クローゼルーカス・ポドルスキーと何も出来ず仕舞、両チーム慎重な展開で得点の希望もない前半と。
そんな時に大事なのはセットプレーと言わんばかりに、アルヘンのコーナーキック、前半はニアサイドのソリンを狙っていたが、後半一発目をアジャラに合わせてゴールと。マーカーのクローゼ、見事に振り切られていますね。
試合の流れが変わったのはコーナーキックの場面でクローゼとGKアボンダンシエリが激突、アボンダンシエリは交代を余儀なくされ、この時加えてリケルメも交代。逆にクリンスマンシュヴァインシュタイガーに代えてティム・ボロウスキー投入。左に流れたバラックからボロウスキーが頭で流したところを、クローゼが見事にヘディングシュートと。
追いつかれたからのアルヘンは既に交代枠を使い切ってしまって、トップ下の選手がおらず、リケルメをクッションにして時間を使って上がりを待つ攻撃がないものだから、何だか不安定なテンポでの攻撃、それでも何度かゴールに近づくがゴールを脅かすこともできず。ドイツも結局両センターバックを前に大きな脅威はなく、試合はPK戦まで行くと。
しかし、ドイツは点が欲しいときにクロッサーとして左利きの選手が欲しいなと思うが、今までヤンゼン、ヒツルスペルガーと出番ありませんね。今回はボロウスキー投入で点にはなったが、(大体、ボロウスキーはサイドに固定するより中に置いた方が活躍できる、シュヴァインシュタイガーも同様)フィリップ・ラームといい、全員右利きで中に切れ込みたがる選手ばかりの左サイドはどうかと思う。加えてバラックの位置が下がるから攻撃のフォローアップが遅れると。