最近、行ったのだが書いてなかった。今年は洋画の企画展が多いから楽しめますね。芸術の秋。

小さな美術館で作品がまぁまぁ多いサルバトーレ・ダリなのでどうかと思ったら、その通りだった。確固たる代表作もなく、ただ回顧展で若いときの作品から壮年期、晩年と人物史、芸術史として勉強にはなった(例えば初期の作品にはマティスのダンスを模した作品があったり、イヴ・タンギーの影響を受けたと見受けられる作品があったり)が、まぁそんなもんだ。一緒に行った友人が「途中から狙って作品を作るようになっているから好きでなくなる人間だ」と言っていた。晩年まで見るというのはあんまりないから、そんなものなのかもしれない。

ピカソモディリアーニの時代」というタイトルで、大きくモディリアーニの絵がパンフレットにあったわけだが、キュビズムが多くある美術館の作品の中で、ジョルジュ・ブラックパブロ・ピカソよりも良かったのはフェルナン・レジェの作品が非常に良かった。あとはジョルジュ・ルオーも悪くなかったし、パウル・クレーも良かった。で、その中でヴァシリー・カンディンスキーの「コンポジション」があって、それまでの流れとはまるで違う中で作品が際だっていたのでとても良かったよ。やっぱりカンディンスキーは好きな画家である。
ああ、今度はエッシャーですか、またBUNKAMURA行くことになりそうな。BUNKAMURAって平坦なギャラリーだから好きなんですよ。(東京の美術館で階段なしの企画展はBUNKAMURAしか無いんじゃないか?)
ところで、BUNKAMURAで気になったのはチケット売り場、券を切る人間、監視員の名札の殆どが「見習」って書いてあるんですよ、かなり年配の人間ばっかりですよ。東急百貨店から片道切符を渡されたみたいでとっても気になるイヤな状態でした。やっぱり学芸員かバイトの大学生の方が落ち着くよ。適当だから。