http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061121-00000503-yom-spo
イアン・ソープ選手が引退か。まだ若いのに。この「水泳を後回しにし、ほかのことに取り組むべき時期だと考えた」って言葉は彼が余りにも強かった故のモチベーション低下が原因ですかね。
彼が注目されたのはシドニー五輪前の大会で世界記録をいきなり出して、シドニーの本番でも初日の400mで余りにも強い圧勝、そして世界記録。(実況はあまりにもバカげた船越某)、同日に4*100mリレーでも優勝。
その後得意の200mはまさかの銀メダル、しかも世界記録を作られた。そして200mの世界記録更新を目指してわざわざ1番手で泳いだけれど更新はならず(優勝はしたけれど)。
五輪後は色々やっていたよなぁ。コーチを代えたり、何か日本でPR活動したり、背泳ぎや個人メドレーをやったり色々していた。あれは結局集中できないからだったのかと今思う。
最後に印象的だったシーンといえば2004年のアテネ五輪の400mで優勝したときの涙。タイムとしてはそんなに良くなかったけれど、代表を決める予選でフライングして失格。だけど2位の選手がわざわざ席を譲って出場して、何としても勝ちたかった緊張の中で勝ったってのは印象だった。あれが最後なのか。何か寂しい。年齢的にはまだできるのに。
ソープの世界記録を抜くのは今後10年はムリって言われてますからね。特に400mは。あのストロークの長い、独特の泳法、タンクのような太い脚から為される恐ろしい、まるでサメのような彼の姿がもう見られないのは寂しいです。競泳の世界大会で一人だけ図抜けて強いって構図は今後いつか出てくるのかしらん。全ての価値尺度を400mにおいて変えてしまった男。