今季は山場となる試合が多かったので面白かったなぁという印象のブンデスリーガ
順位を振り返ると18節を終わって勝ち点が36。ヴェルダー・ブレーメンシャルケ04が並んでいて、勝ち点差3にバイエルン・ミュンヘン、勝ち点差4でVfBシュツットガルトというあたりまでが優勝争いですかね。ブレーメンレヴァークーゼンに連敗したヘルタBSCベルリンはちょっと厳しいかなと。
まずはブレーメンが獲得したディエゴが見事にフィットしたこと。ボールを持てるし、シンプルな動きに関しても文句ない。ただ彼が持ちすぎだなんだと批判されたときの連敗がちょっと痛かったかも。何せ負けた相手がシャルケシュツットガルトだし。しかし、今季も相変わらずの攻撃サッカーで見ていて楽しいですよね。基本はシンプルなんだけど。そんな彼らが残念ながらチャンピンズ敗退が痛い。
それでもって2位がシャルケ。一時期調子を落としてシャルカーから応援しないという措置まで執られたチームの割には高い位置だ。今季の新加入選手に合わせてスリートップを敢行、本当は構想外だったはずのバイラモビッチが良い動きをしているし、レフトバックにパンダーが帰ってきたのも大きいかなと。しかし、キーパーをロストからノイアーに変えたのはどうかと。
で、3位のバイエルンバラックゼ・ロベルトの抜けたショックが大きく、加えてハーグリーブスが故障と中盤を試行錯誤して大一番のブレーメン戦は落としたし、チャンピオンズ併用でも苦労していたなぁという印象。この結果は普段のバイエルンからすると失敗だったりすると。
4位のシュツットガルトは見る機会が少なかったりするが、前線のゴメスがブレイク。新加入のメキシコ人選手も中々の活躍だし、若手のケディラヒルベルトとか出てきたし、あとは個人的にトマソンを飼い殺ししないでくださいという事ですかね。元々守備はヒルデブラントを中心に堅いわけだし。
個人的に気になっていたボルシア・ドルトムントは開幕戦でケール、ヴェアンスが故障してしまうわ、オランダ流のスリートップを組んだけれど、スリートップのおかげでバルデス、フライという優秀な選手はスリートップ向きでないのは明らかで得点が取れない。ましてスリートップ向きのポストマンがいないという状態じゃどうやって勝てば良いのかと。ヴァイデンフェラーが大当たりで守りきったおかげでブレーメンから金星を挙げたけれど。
それから戦力がどうも読み取れなかったヘルタは、若手が色々と出てきて結果として上位だけれど、バイエルン戦やブレーメン戦の負けを見るとねぇ。優勝争いではないかもと。
失望はドルトムントに加えて、ハンブルガーSVですな。主力を軒並み放出、新加入だらけのバックラインは言葉が通じなくて崩壊。キャプテンに任命されたファン・デル・ファールトもケガで長期離脱していたし、前線も誰の起用が良いのやら。いつぞやの放送(多分、バイエルン戦、解説はドイツ語読める鈴木良平じゃなかった)にて「友愛なるドルよ、僕らは信じている」云々のゲーフラ出ていたけれど、浮上のきっかけは難しそう。降格圏はともかく脱出してくれないとね。名門なんだし。
選手で言えば良かったのは何よりディエゴ。その他各チーム、若手が台頭しているのが見ていて面白いですね。逆に残念なのはインスアバルデスかなぁ。あとゲレーロも。
そんなドイツのリーグ戦も大事ですが、一番の気がかりはUEFAランキングで。悲しいまでの欧州戦の敗退ぶり、ハンブルクは5連敗、最下位でチャンピオンズを終え、uefa杯の一回戦でシャルケとヘルタが姿を消し、カップウィナーでやってきたアイントラハト・フランクフルトも最終節を落としてグループリーグ敗退で、今や残ったのはチャンピンズのバイエルンuefa杯ブレーメンレヴァークーゼンのみというのは如何なモノか。