• 因縁2

前回に引き続いて、UEFAチャンピオンズリーグのお話。2年ぶりの対戦となるチェルシーポルト。俗に言うジョゼ・モウリーニョダービー。前回は恩を忘れたのかとポルトファンが唾を吐いたりしてましたね。ただ、第6節はポルトが勝利し、ポルトの進出決定で喜ばしい結果だったけれど。(あの試合のジエゴの素晴らしいシュートが懐かしい)
しかしたったの3年でポルトの面子が大きく変わってしまってますよね。(理由の一つはピント・ダ・コスタ会長の脱税)ジョゼ・モウリーニョの面影が全くない現在のFCポルト、監督が何人も代わり希釈されたかね。(1試合も指揮せず辞めたデル・ネリ、世界一にはなったフェルナンデス、オランダカラーを入れようとしたアドリアーンセと、忘却のために奔走している)
まずはビッグイヤー獲得時の面子。

Vitor Baia, Paulo Ferreira, Jorge Costa, Ricardo Carvalho, Nuno Valente, Pedro Mendes, Costinha, Maniche, Deco(85' Pedro Emanuel), Carlos Alberto(60' Alenichev), Derlei(78' McCarthy)

がですね、この前のアーセナル戦だって

Helton, Bosingwa, Pepe, Bruno Alves, Fucile, Paulo Assunção, Raul Meireles(86' Ibson), Lucho González, Ricardo Quaresma, Lisandro López, Hélder Postiga(81' Bruno Moraes)

ということで、スタメンで昔からいた選手はボシングワのみ。彼は当時ミッドフィールダーだったのが、アドリアーンセが来た辺りからフルバック転向。その他ベンチにリカルド・コスタヴィトール・バイーア、それから現在キャプテンのペドロ・エマヌエルとかいますけどね、大きく異なる面子というのが何というか凄い。しかもエウトンはこのチームでの活躍によりセレソンに入ったし、ポルトガル代表に招集経験がある選手もいるし、ゲームキャプテンを務めることが多いルチョ・ゴンサレスらアルゼンチン、アーセナル戦はいなかったけど期待の若手アンデルソン筆頭とするブラジル(ブラジル人はポルトガルにおいては外国籍選手扱いされない)とミックスされているけれど、バランスを感じる。現在の監督はリーグ開幕直前にブラガから引き抜いてきたジェズアルド・フェレイラ。
あの2003-2004シーズンの優勝は、グループリーグで全くレアル・マドリードに試合内容で歯が立たず、決勝トーナメントのマンチェスター・ユナイテッド戦の勝利はどうみても誤審によって勝利したものだったけれど、この後2004年の欧州選手権でこのチームからポルトガル代表の主力となり、その後に移籍した選手も殆どが結果を残していることが、歴史的に結果が内容を淘汰する可能性を感じる、3年前対また生まれ変わったチームというのが何とも。
ただ、チェルシーが1回戦で落ちてもらっては困るけどね。戦力的にも。