・決勝戦 FCバルセロナマンチェスター・ユナイテッドFC@スタディオ・オリンピコ・ディ・ローマ
短い言葉で言いたいことは纏まっているが具体的に。先日の試合のポイントと併せて。

  • スタメン

優勝したバルサに関してはまぁ予想通りですし、やったフットボールの内容も予想通りですから。ユナイテッドについて。
スタメンが

ファン・デル・サールオシェイファーディナンドヴィディッチ、エヴラ、アンデルソンキャリックギグス、パーク、ルーニーロナウド

という面子だったのだが、これは準決勝の第2戦、エミレーツでの面子からフレッチャーが出場停止により代わりに入ったのがギグスということなのだが、私が監督だったら立てるプランはギグスもしくはアンデルソンではなく、スコールズだったし、前線にはテベスを置くところだったなぁと。
この布陣の場合、考えられるのは「先行逃げ切り」という選択肢以外に考えられないわけで、実際その通り、先制点が入りそうだったんだけれども、実際先制したのはバルサ
で、先制された後に得点を取りに行くために前掛かりに仕掛けた策はロナウドギグスが前線でツートップ。ギグスが前線に上がる前からアンデルソンギグスはポジションが被ってしまってうは、中盤のもう一人キャリックに効果的な攻撃参加が皆無になってしまった。中盤の3人で一番守備力があるのがキャリックだからなんだけれど中盤の選手は左に多くなってしまってバランス悪いはサイドから崩しても中央で待っているフォワードいないと非常に機能しなかった。フレッチャーの出場停止は思いの外痛かった。
プレミアシップにおけるオールド・トラフォードトットナム・ホットスパー戦は4-4-2の布陣で

ファン・デル・サールラファエウファーディナンドヴィディッチ、エヴラ、ロナウドフレッチャー、キャリック、ナニ、ロナウドルーニーベルバトフ

というスタートから、前半に2失点、後半最初からナニを下げてテベスという采配、1点目はキャリックの素晴らしい飛び出しからPKを得ての大逆転劇だったわけだが、この逆転劇の布陣にするのに交代を2人もしなければならない。
交代する前は純粋なフォワードの選手がいないというのは、「先行プラン」が崩れたときの対処法を考えていたのか疑わしいくらいだったんですが、この一発勝負大舞台で。
一番気に入らないのは、何故に先発にテヴェスがいなかったのか。前線で守備にも貢献するけれど、ガナーズ戦でアルムニアの守るゴールを3度脅かしたり、彼はシュートも上手いフォワードですよ。前線トップで起用したロナウドはやはりウィングなわけで前線で仕事をするタイプではない。そもそも相手のセンターバックに不安を抱えている状態でフォワードを持ってこないのは理解が付かん。テヴェスでないなら、ベルバトフを先発しても良かったくらいだ。ベルバトフにボールを持たせて他の選手がスピードを持って彼のポジションを追い越していく、サイドにボールを散らしてセンタリングして決めるという展開が考えられるのだが、ロナウドって彼本人から展開を考えられませんから。
あと、ルーニーをサイドで使うのは個人的に好きじゃない。後半の途中からルーニーのモチベーションが下がっているように見受けられたのは非常に残念この上ない。ルーニーは左で起用したけれど、抑えたいはずのメッシは中で張っていたし毎度のダニエウ・アウベスがいなかったので彼がケアしなければならないほどの注意もあったか考え物で4-4-2だったらなという残念な気持ちも残る。

  • 中盤の主導権

言うことなく完敗。準決勝のチェルシーのような守備を見た後でのユナイテッドは「大人と子供」と言いたくなるほどの差を感じました。先制点のシーン、イニエスタの前を向かせて仕事をさせてはいけません。起用した選手が相手の良い部分を潰すことができなくて残念。いない選手の名前を書くのは残念だが、フレッチャー出場停止ならハーグリーヴス欲しかったな。
それにしてもバルサのボール回しは素晴らしいですね。やられる立場として泣きたくなります。

  • セットプレー

前半早々のクリスティアーノ・ロナルドフリーキック。あれが入っていたら展開は全く違っただろうねぇ。残念だよ。それからセットプレーのキッカーがユナイテッドは今季非常によろしくない。準決勝のアーセナル戦ではコーナーキックアンデルソンが蹴っていたが余りにも酷かった(運良く得点になったけれど)ので、決勝では一度も蹴らずと。
ということで、采配ミス。何故にアンデルソンがいて、テベスいなかったのと。