非常に珍しい曲をN響アワーで聴いたので思ったこと。
やはりヴァイオリンの曲はピアノに置き換えると何か面白みを加えないと大変残念な結果になる。
例えばバッハのシャコンヌにおけるブラームスの編曲とブゾーニの編曲とではどちらが聴くに堪えられるかと言えば長い時間連続するとピアノの為の装飾を施している方が聴いていて納得がいく。
(しかしどう見ても作曲家が違うぱ旋律になるのは致し方ない)

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番/ヴァイオリン協奏曲(ピアノ版)[SACD]

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第3番/ヴァイオリン協奏曲(ピアノ版)[SACD]

オリ・ムストネンが弾き振りで演奏していたけれど、展開部におけるヴァイオリンとオーケストラの掛け合いとかピアノの為の編曲があったら「皇帝」以上に盛り上がる曲なのだと思うときがあるんだけどね。
カデンツァは元がピアノの為に作っていただけあって、個人的にはクライスラーやアウアーよりもベートーヴェンのピアノ用のカデンツァを使った方が好きだ。先人のカデンツァはどうも顔が浮かんでしまう。そして作曲者を忘れる。
ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲

Violin Concerto

Violin Concerto