移籍市場が終わったので優勝予想をば。
本命チェルスキー、対抗ユナイテッド、ちょっと期待するのはシティー。ワカランのがガナーズ。そんなところ。
まず戦力の観点から言えば大きなダウンのないチェルシーは好感が持てる。ジョン・テリーに続いてアシュリー・コールも契約を延長。
監督がフース・ヒディンクからカルロ・アンチェロッティに代わったわけだが、カルロの采配のこれ以上ない素晴らしいところは、ディディエ・ドログバニコラ・アネルカのツートップに成功しているところだ。これは手放しで褒めて差し支えない。中盤がダイヤモンドになったところを最後に埋めるピースは、おそらく昨季殆ど棒に振ったジョー・コールが帰ってくると考えたらこれはチームとして強そうだと思わざるを得ない。
年齢の不安で思い出したが、ミランが欧州および世界でも屈指のフィットネスやらトレーニングの技術を持っているわけで、ミランから移籍した選手はそうした技術を教えるという話が色々ありましてですね、チェルスキーはカルロをそういった理由でも獲得したのかと最近は思うようにしている。
開幕からの試合を見て、トットナム・ホットスパーは戦力ダウンも少なく、昨季途中からの良さを継続しているなと思ったのだが、残念ながらバーミンガム戦で要であるルカ・モドリッチが腓骨骨折で2ヶ月ほど欠場。運の悪いことにその前日にU-21イングランド代表のオハーラをオプション付きでレンタルしてしまっていた。そこでハリー・レドナップの前任地よりニコ・クラニチャールを獲得したわけだが、ポンペイにおける彼のプレーぶりを見るとやってけなさそうな気がしてならない。運動量が圧倒的に少なすぎるんだ。この穴をどう埋めるかが今後心配な点。候補としてはロビー・キーンを左で起用して、昨季のツートップがそのまま。昨季のように本職は右のデビッド・ベントレー(移籍しなかったな、結局)を起用、今季は出張していない左利きのジオバンニを起用、本職はレフトバックのガレス・ベイルを起用のどれかかな。とりあえず、モドリッチ離脱が痛い。
戦力の観点から見ると、やはりずば抜けているのがマンチェスター・シティ。補強は今までとは違って他国からの補強と言うよりも超現実的な補強。まだチームとしてユニットが上手く機能しているとは言い難いけれど、カウンターがハマった時のスピードの良さ、選手個人のポテンシャルの高さを考えたら、ノってしまったら優勝の可能性もなくはない。ついでにこのクラブは欧州戦が無いのも、国内リーグに関しては強み。
前年度王者のマンチェスター・ユナイテッドは得点王のクリスティアーノ・ロナウドを放出したので、クラシックな4-4-2に戻ってウェイン・ルーニーセンターフォワードとして機能すれば文句なく勝てるチーム内容という印象以外に面白みがない。面白くない。イタリアみたいなチームだ。若干まだスロースタートな感じでシーズンの山場にさしかかるとプレッシャーの速さ、攻守の切り替えの速さが際だって強いんだろうなと思うが、何かな。新加入選手で言えば、マイケル・オーウェンは私の資料で見ると彼の90分以内の得点率は相当高いわけで、これが生かせればチームに非常に役立つ選手になるわけだが、器用に動ける選手でない分、シーズンの間にどれだけチームに貢献できるかというところ。個人的には代表としてのオーウェンは気になるがユナイテッドの選手という意識がまだない。まだウェルベックやマケーダに期待したいよ、私は。
戦力ダウンを大きく言われたガナーズは、まぁあんなもんだ。2年前も素晴らしい素晴らしいと言いまくっていたけれど、年末頃から勢いに陰りが見えて、あのシーズンはバーミンガム戦のエドゥアルドへのタックルで見事にコケた。チームとしてはあんなもんだ。ユナイテッド戦みたいに、得点は取れるときに取りませう。意外だったのは、ヴェンゲルは今季ベンドナーを本気で右サイドの選手として使う気なんですね、背が高い、そんなに足元上手くないと思うんですが。まぁヴォルコットが帰ってくれば控えか。
リーガプールは、どうして自分のチームの要であるザビ・アロンソを放出したのが痛すぎる。ジェラードのポジションを一つ下げようにも、所謂デニス・ベルカンプのようなホールの選手がいない。