後出しジャンケンで更に負けた。

たまたま続いたので

プロ野球解説者の嘘 (新潮新書)

プロ野球解説者の嘘 (新潮新書)

を読んでみたのですが、統計の取り方が酷い。
例えば、イチローの「シアトル・マリナーズは何故勝てない」という命題
他の選手の打率が低いというわけで、統計を取るにも過去10年間の打率だけを見て、誰が打ってたかのデータが無視とか。これは酷い本だなぁという印象。
データを取る場合に、問題になるのは、仮定の数字だけでお話はすすまないというわけなんです。同じ数値でも質が違う部分が常にでるわけです。セイバーメトリクスの場合、どんな場面で打っても安打は安打だろ、って考えがあったりするわけですが。
さて、その前に読んだ、
9回裏無死1塁でバントはするな(祥伝社新書234)

9回裏無死1塁でバントはするな(祥伝社新書234)

は読んでいて、数学的な取り方がしっかりしているので、人に話すにも使い勝手が良い、中身も素晴らしい本だなぁ、日本のプロ野球(ただしフロントとかプロフェッショナルじゃない)についてセイバーメトリクスで分析した本と言えたので、人にもオススメできます。
こっちの本の方が、「解説者の嘘」について、色々と語っているので、本当に後出しジャンケンで、更に負けたって印象だな。この新潮新書の本は。