人間の条件の新訳はいつ出るんですか?

大義名分とかどうのこうのもあるけれど
日本の政治の場合、そこに政治哲学が存在しているかどうかが疑わしい。
論理とか正当性云々もないから。
日本政治思想史をちょっと読んだ時に思ったことである。
戦後政治史の本はあるけれど、政治思想史、特に現代に関する本ってあるのかしら?と疑問が湧いた。
NHKで大変人気を博したハーバード大学のマイケル・ザンデルのおかげで、

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学

これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学

コミュニタリアニズムの思想を筆頭として
リベラル・コミュニタリアン論争

リベラル・コミュニタリアン論争

新しい話がいろいろ入ってきて面白いんだけれど、日本からの着想って今存在するのかしら?
今更amazonで知りましたが
完訳 カント政治哲学講義録

完訳 カント政治哲学講義録

新訳出ていたんですね。ただこの仲正昌樹さんの本、好きになれなかった記憶がありますが。
今こそアーレントを読み直す (講談社現代新書)

今こそアーレントを読み直す (講談社現代新書)

が出ていたのもそういうわけね。
ネットで書いている人として、未だにハンナ・アーレントの複数性の概念の発見は凄いことだと思っています。現在でいえば、タグを付ける文化、がこれに見事にマッチしていますから。
人間の条件 (ちくま学芸文庫)

人間の条件 (ちくま学芸文庫)

ただ読んでいて、「観想」って訳語だけは辛かった。