コパ・アメリカ、アルゼンチンはウルグアイPK戦の末敗退。
正直なところ、攻撃の形に良い部分はほとんど無いまま終わってしまった印象。
何が良くなかったというのは、簡単に言ってしまえば
背番号10のリオネル・メッシを活かすために、彼の所属クラブであるバルセロナと同じ布陣を採用したのだが、バルサと違ってラテラルが高い位置を取らない、ミッドフィールダーも1人を残して攻撃に参加するということをしない、という疑似バルサで終わったこと。
代表招集メンバーに、サイドアタッカーアンヘル・ディ・マリアしかいないこと。しかもそのディ・マリアのスピードを活かす戦略が全く見られなかったこと。アタッカーの大量招集も同じようなタイプばかりで、相手にとって一定の脅威でしかなかったこと。
俗に言う1stFWと言える存在である、ゴンサロ・イグアインカルロス・テベスは中盤の組み立てのあまりの杜撰さ故にサイドに流れてしまう、その時に中で勝負する選手が誰もいなくなる不思議状態を作ったこと(これは徐々に改善されたが、初戦のボリビア戦のエステバン・カンビアッソの動きはクラブチームの彼とあまりに違って悲しくなった)
個人的には、加えてセンターバックが、往年のアルヘンに比べて、質が落ちている印象を期間中ずっと持った。
とにかく、まずチーム戦略の問題である。セルヒオ・バチスタなのか、フリオ・グロンドーナなのか、誰が責任かは定かではないが、あの代表選手選考はプランとしてお粗末極まりない。折角の本国開催なのに、大変残念な結果。
とりあえず、収穫といえば、ほとんど1対1で負けなかったハビエル・サネッティ、イタリアで10年以上もやっているだけあるなぁと。