人に、ベートーヴェンの第九を貸すと
時々起こるのは「合唱っていつから始まるんだ?」というクレームが来ます。
仕方ないよね。「第4楽章」って認識もなかったりすると、何それ?と言われるので
交響曲とか、楽章形式とか、説明するのも面倒なので、とりあえずトラックの4番目と伝えるのみになって終わります。仕方ないね。
言葉を読んで知ると、あの第九の作曲方法によって、運命において実践した楽章間続いた上に、前の楽章の旋律を次の楽章で鳴らす、ということをさらに発展させた「おお友よ、このような歌ではなく」の場面であったりしますが、そういうことを長々と話すとイヤな人になるので、とにかく仕方ないね。
教えないで貸す方が悪いのさ。いや、知っておいてよ。
最初から合唱のある曲が聴きたいのなら、マーラー交響曲第8番を貸すよ。
宗教的な雰囲気の曲でイイなら、バッハのマタイ受難曲でも、ミサ・ソレムニスでも、ヴェルディのレクイエムでも、ブラームスドイツ・レクイエムでも、貸すよ。
と思いながら、最近は貸すんじゃなくて、私がモノを借りて入れるだけだからな。