サッカーにおいて「頭のいい選手」とはどのような選手のことを言うのでしょうか。
http://theinterviews.jp/encyclopector/2233546
の続編。長い回答はログにしたいわけ。
「頭のいい選手」というのはサッカーに於いては、どういう場面で真価を発揮するのかを考えましょう。
はっきり言ってしまえば、世界のエリート選手は全て「頭のいい選手」であると割り切ってもいいです。エリート選手は卓越した技術と頭の良さがある故にエリートなんです。だからその質問の趣旨が難しいんですね。ということで想定問答を。

  • あなたがサッカーをやっていて、GKと1対1の時にどこにシュートを撃つという場面を想定してください。

GKが届かない場所へシュートを撃ちゴールを決めるかどうかは技術もありますが、「頭」でどこを狙うかを認識しなければ行けません。頭のいい選手はGKの届かない位置を狙いますか、またはGKのほんの些細な動きを見てGKの逆を狙います。ただこの動きはですね、頭がいいかどうかの判別としては難しくて、もうプロの一流は考えなくても体がオートマティックに動いていると思うわけですね。ただこういうのも「頭がいい」かどうかの一識別です。(ちなみにこれが最も凄かったのは、フェノーメノことロナウドです)

従って、場面で割り切らないと判別がつかないことになりますから中盤の選手を考えましょう。(守備の「頭の良さ」は簡単なのでどこかで仕入れてください)
私もシャビ・エルナンデスは頭の良い選手だと思うのでシャビを例に考えましょう。
たまたま何か分かりやすい文はないかなぁと漁っていたら、

いつパスを出す、いつドリブルを仕掛ける、いつ前方へ進む、いつ後方へ退く、いつスイッチを入れる、いつ落ち着く、いつクイックリスタートを仕掛ける、守備位置、オフザボールの動き

とかはフットボールIQ(頭の良さを測るモノ)を見る指針にはなるという文は見ました。先ほども繰り返しになりますが、世界のエリート選手は「技術の高さ」と「フットボールIQの高さ」がエリートたる理由なのです。
その中で大事なのは「チームを落ち着ける」力であるという文でしたが、まぁMFじゃなくてもそれはできますが、大抵任されるのはMFですね。ただ落ち着ける作業はシャビの他にも色々と選手名が出てくるので、今回はチャビは凄いなというシーンを数シーン取り上げようかと。

・ 2004-2005シーズンのチャンピオンズリーグカンプ・ノウでの第4節、ACミラン戦のサムエル・エトーのゴールをアシストしたときのパスほど素晴らしいものはないのですが、残念ながら映像が見つからなかったので諦めてください。

追記: スタッフが一生懸命探しました、探しました、そしたらね・・見つかりましたよ。(島田紳助) 本当は教えて貰いました。ありがとうございます。

この同点ゴール、この試合、パオロ・マルディーニが唯一エトーを捉え損なったシーンです。このパスが凄い。画像が鮮明なら尚良いんですが、これ見事にマルディーニが騙された上に、ピンポイントのパスという凄いシーンです。(この試合のゴールは全て特上ですけどね)
・ 2002-2003シーズンのチャンピオンズリーグカンプ・ノウでの第3節インテル・ミラノ戦のハビエル・サビオラのゴールのシーンもあまりに完璧なゴールなので紹介したかったんですが、残念ながら映像が見つからなかったので諦めてください。

・ というわけで残念ながら紹介は1つ。チャンピオンズリーグ決勝の先制点。

ハイライトを見ると分かるのは、シャビのパスを受けてからシュートが撃ちやすい場所にボールを置くことができるというのが見て分かると思いますが、これも彼の「頭の良さ」がなせることです。

そして先制点は、プレーとして何が凄いのかという点について。
http://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1320932456.jpg
1.そのプレーを選択したこと(一番安全な策はメッシに出すことです)、
2.ペドロへのパスを出した位置(出し手の位置、受け手の位置)、
3.タイミング(出すタイミングもわざとギグス図が間違い〕が追いついてから出しているし、ユナイテッドのバックスはスリートップの動きに対応できていなかったこともあり反応が遅れます)、
4.パススピードと回転というセンス
といったことが、完璧であるから、彼が世界で屈指の「頭のいい選手」だということを物語るのです。
こんなプレーが出来る選手は、他にいませんから。