今更書評ですが、この本は大変興奮を覚える、素晴らしい1冊でした

監督ザッケローニの本質

監督ザッケローニの本質

この本を読んで、尚更、アルベルト・ザッケローニ、現日本代表監督を応援したいと思いました。
というか、とっとと契約延長しろと思うほどに。
まぁ最近の彼の日本対する愛情の籠もった言葉気になったので人となりを知ろうと思って読み始めたのですが、彼のキャリアについては調べれば分かることなのでともかく、
この本を読んで気づかされたことで重要なことは

1. 彼が、同年代の同じようなプロとしての実績がないところから上がった監督としては、かなり早い段階でセリエAの監督になったこと
(書いていないので補足すれば、しかもそのころのセリエは欧州、世界で最高のフットボールリーグであること)
当時のカルチョはミラノの2つとユヴェントスに加えて更にラツィオパルマフィオレンティーナといったクラブが優勝を狙えるだけの戦力を有していたこと
そんな時期に、ウディネーゼで3位に入り、ACミランスクデットを取った人間だという偉大なこと
2. ミランインテル、ユーベのクラブで監督をした希有な人間であること
そう考えたら、残す有名なチームはイタリア代表、アッズーリをおいて他にない。ただ彼の政治力の無さでその椅子には座れなかった。(そう考えたら日本代表に来たことは日本にとって幸運じゃないか?)

ということです。とにかく彼に対する色々な人々の言葉を読めば読むたびに、ザックが偉大なマエストロであることを認識できる上、今現在の日本代表監督であることの有り難みを知ったのであります。
というわけで、他の本を立ち読みしたら、内容の薄いことに驚かされます。
一番の驚きはこの本で

だからザッケローニを信じよう

だからザッケローニを信じよう

ボローニャの監督を解任されて、夏の余暇に他のクラブを見に行ったエピソード、前者ではまずはズデネク・ゼーマンフォッジャに「3TOP」を見に行くわけですが、いきなりヨハン・クライフバルセロナに行くことになります。端折ったにしてもこれは酷いという部分。