- サッカー批評の酷い中身
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2012/05/10
- メディア: ムック
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http://www.eplindex.com/14273/best-premier-league-striker-opta-stats-analysis.html
などを見れば分かるように、最近のサッカーデータサイトはこの辺りを上手に定義づけようと、数字があがったりしているわけで、何を根拠にそんな結論になっているのか、調査力不足であることが否めない。
- 作者: 清水英斗
- 出版社/メーカー: 東邦出版
- 発売日: 2011/12/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 最も悪い西部謙司の内容
今回の酷い内容特に西部謙司の文章からは、無理解と無知の言葉以外に考えられるモノがない。
今回の文章問題点は大きくは2つ
「バルセロナの遅い攻め」という言葉だが、何を以て「遅い」なのかの意図がはっきり言って分からない。
バルセロナのゴールの中で「遅い」攻めはどれだけあるのだろうか?むしろ、代表的な「遅い」ゴールを教えて貰いたいものである。確かに、ボールを長い時間保持していて、ゴールに要する時間が多いのであるが、ゴールを奪うためにトップギアになっている瞬間まで「遅い」のか?こういう表現をすること自体に、無理解としか言いようがない。バルサの攻め、瞬間瞬間の速さは欧州一、世界一と言ってイイくらい速い。それが「遅い」と言えるのは、西部謙司だけであろう。
「Jリーグはリーグアンに比べると戦術にバリエーションがある」という点。何が戦術のバリエーションなのだろう?そもそも戦術にバリエーションがあるクラブが、リーグアンに多くあると思えないのも私が疑問に思っている点だ。優秀な選手を多く抱えるパリ・サンジェルマンだが、バリエーションがあるとは思えない。右手の指が全て指を折れるほどにバリエーションはない。対してJリーグには、右手左手の指に収まりきらないほどにバリエーションはあるのだろう。そもそも、「戦術のバリエーション」とは何を指しているのかが分からないから、この文の意味が分からない。
最後に、彼が文中で、チャールズ・ヒューズの文献について書いていたりするわけだが
日本語版で手に入る、最も新しい版は1990年に出ているわけで、彼は何故に70年代の古い版を使用したのか?どうして現代のフットボールと最もかけ離れている部分からバルセロナを対比しようとしたのか、悪意以外に考えられない。
- 作者: チャールズヒューズ,Charles Hughes,辻浅夫,京極昌三
- 出版社/メーカー: 大修館書店
- 発売日: 1996/04/01
- メディア: 単行本
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思うに、この著者の内容は、明らかに誰かの著作からの引用を使って書き進めている印象を受ける。
レアルとバルサ その背中あわせの歴史 2大クラブを大局的に読み解く
- 作者: 西部謙司
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/12/10
- メディア: 単行本
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この人、編集者や記者であったと思うが、それが批評家に軽く転身できるものなのか?という疑問がぬぐえない。
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- 日本サッカーの常識
サッカー批評「日本のサッカーの常識を疑え」だったんだけど、まず日本サッカーの常識は「戦術=システム」ってなっている現状を憂いたい。まずそれが問題だと思う。西部謙司や杉山茂樹が著名なサッカー批評家ということ事態、まず問題なのではないか?と。批評家のためだけの批評雑誌、サッカー批評。何が批評であり、どう論で盛り上がるのかの道筋がない。サッカーは頭の悪い人だけが語るためにあるのか?
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- 戦術って何さ?
実は、語られなかった大問題は、戦術とは何ぞ?である。
今まで読んだ中で、一番納得した文章は
戦術tacticsや戦略strategyは選手やコーチが用いる用語の中でも重要なものである。それらは、試合において直接的または間接的に相手に対して技能を発揮する技法のことで、同様の内容を指しているが、両者の意味するところはわずかに異なる。両用語とも軍隊用語から借入されたもので、ギリシャ語に起源を持つ。ギリシャ語の"strategos"は将軍、または将軍の技術を意味し、"taktika"は配置や手筈のことを意味する。それぞれが独自の次元をもっているため、"tactics"と"strategy"は戦争理論においては別々に分類されている。"strategy"は広い空間、長い時間、力の大きな動きに視点を置いたものである。それに対して"tactics"は限られた範囲の空間で、対象とする時間が短く、力の動きも小さいものに対して用いる。そこで、戦略は基本的に戦争遂行のプランを進めるものであるに対して、戦術は戦場での動きそのものを表す。
であり、これはサッカーの本ではなかったので、これをサッカーという次元に落とし込まなければならないわけだが、これほど理解できる文章を読んだことはなく、「サッカーと戦術」という点で書かれた日本人著作でも見たことがない。