今日も森美術館MoMA展「モダンって何だろう」から。誰か自分のこの考えにコメントくれると助かるモノである。
クロード・モネ(1840-1926) 「日本の橋」1920−22
実のところ、モダンなのか?という疑問を感ぜざるを得ないモネである。私の中ではモネはもはや現代ではない。印象派というジャンルは確かに現代の先駆けであるが、私は現代と現代前を分けるものは、カンディンスキー及びロシア・フォルマリズムアンドレ・ブルトンの「シュールレアリスム宣言」、そしてマルセル・デュシャンレディメイドだと思う。だからモネをモダンに入れることに疑問。
作品はモネの晩年のジヴェルニーの庭の日本橋を描いた絵であるが、色彩は緑内障の影響でかなりグロテスクな感もする。それからこの作品、先の東京都美術館の「マルモッタン美術館展」でも展示されていた作品である。私の友人は「どこに橋があるの?」とか言っていた。大胆に強い印象を与える、赤色、黄色、緑色のこの絵画はあの睡蓮の作家では最早ない気がするのであるが。モネという画家の人物史としてみるとよくわかるのかもしれない。ただこの1作品でモネ、引いては「モダン」を見ろというのはチョット強引。