ポルトガル対オランダ
まず準決勝と言うことで累積警告の危険のある人物をピックアップしておこう。ポルトガルはコスティーニャ、デコ、リカルド・カルバーリョ。奇しくも全員FCポルトだ。オランダはフランク・デ・ブール、ファン・デル・メイデ、マカーイ。ロイ・マカーイについては例のトイレ問題が解決していないために、まだ明らかではないが。
この試合は大方攻撃的になる試合と見られると思うが、おそらく中盤で潰し合う戦いなる気がする。得点も大きく動くことはないのではないか。
横にアクションを入れて崩すポルトガルと縦への攻撃が主体の両国のサイド攻撃の違いがあり、どちらがそれを有効に決めるかが鍵である。するとサイドバックにも目を見張る必要がある。ファンブロンクホルスト、ライツィハーはこの大会、どちらかと言えば攻撃では目立たないが守備ではなかなか良い仕事をしている。ポルトガルも2戦目以降のヌーノ・バレンテとミゲルは良い。特にバレンテ。個人的には右もパウロ・フェレイラで行ってほしいのだが、今大会では精彩を欠いていたギリシャ戦。ミゲルは攻撃に良い影響も与えている。ただ一方的にどちらかがこのサイドの主導権で優位に立てばビッグスコアの試合になる可能性もある。ただ両国のセンターバック(オランダのスタム、ポルトガルのジョルジュ・アンドラーデ、リカルド・カルバーリョ)が悪くないので、互いにセンターフォワードが抑えられて決定機は作りにくいと思われる。それでもファンニステルローイ、パウレタ(ヌーノ・ゴメス)が無得点でないことを祈るばかりだが。
そうなると次に2列目が鍵を握るということを考えてみる。デコ、フィーゴの攻撃か、セードルフやダーヴィッツの攻撃参加、ロッベンのミドルシュート。互いに撃ち合う様相も呈するかもしれないが、やはり鍵は中盤の優位だと思う。そこで問題はコスティーニャ、マニシェの2人のボランチとセードルフ、ダーヴィッツ、コクーの3人のボランチのチェックがどれだけ決まるかである。これも難しい問題だが守備の方がしっかりする気がすると思っている。ただコスティーニャがイエローにかなり臆病になるとどうなるかわからない。ただそうだからといってこの試合だけプティを入れるということもできまい。
フランク・デ・ブールだが出場は絶望的らしい。彼のフィードがないことがオランダに響かなければよいが。スウェーデン戦、彼がいなくなってから攻撃の精度はかなり落ちた。ボウマも足をケガしており、ハイティンハをセンターというのもこの試合では怖い。コクーのポジションを下げてスナイデルというのが個人的にはやってほしいのだが。またこの試合の右ウィングにはオーフェルマウスを起用するらしい。オーフェルマウスはドイツ戦でとても惜しいシュートを撃ったし、最近バルセロナを解雇されたので世界にアピールするためにも頑張って欲しいものである。
最後に、やはり大きな鍵は監督の采配か。フェリペはイングランド戦かなり思い切っていた。スペイン戦の選手投入も意図がしっかりあった。逆にアドフォカート。これは心配である。ドイツ戦、チェコ戦、スウェーデン戦。全て奇行。