チェルシーFC 4 - 2 FCバルセロナ 5 - 4

個人的に疑問が残るんだ。何故、デメトリオ・アルベルティーニではなくジェラールだったのか、理解に苦しむ。フランク・ライカールトがデミーを獲得した際に「彼の経験は必ずクラブに役立つ」とか言っていたのにかかわらず、この消極的な采配。モウリーニョも駒不足から攻撃の采配に関して何かできたかと言えばおそらくNo。ただ選手があの場面結果を出した幸運があった。
試合内容からして、あのロナウジーニョの2点目は凄いね。恐ろしいよ。3点の全てが強烈な印象を残すカウンターで、特に先制点のエイドゥル・グジョンセンのゴールはシャビのミスだと思うが、奪ってからマテヤ・ケズマンが右に素早く走り込むところ、そしてパスを受けてからのグジョンセンと美しい。そしてフランク・ランパードダミアン・ダフと冷徹に見事ですよ。ただ後半もしっかり攻められる。攻撃はジョー・コールの惜しいシーンはあったものの、決定打がない中、交代選手にFWがいなくても、チェルシーに武器はあった。ジョン・テリーの高さ。私の予想はここだけは当たっていた。

ACミラン 1 - 0 マンチェスター・ユナイテッド 2 - 0

たらればは勝負の世界に禁句だが、マンUは不運に見舞われた、1stレグのポール・スコールズ、クイントン・フォーチュン、そして今回のライアン・ギグスと攻撃で勝負するクラブが2戦通じて無得点とは非常に痛い。ただ相手も相手で経験豊富で見事だった。ミランミランを苦しめるにはやはり昨季のデポルティーボ・ラ・コルーニャのようにアンドレア・ピルロを潰すことを優先してから、攻めろということだろうか。潰し屋が確かにいないユナイテッド、持つだけでは勝てない、決定的な仕事をさせないミランの職人達の巧さ。
まぁこれで同じミラノ、スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(一応サン・シーロの正式名称)をホームにするインテル・ミラノに良い刺激になったか。

オリンピック・リヨン 7 - 2 ヴェルダー・ブレーメン 10 - 2

勝負に打って出たトーマス・シャーフのネルソン・バルデスミロスラフ・クローゼイバン・クラスニッチの3トップ、見事に玉砕。フランク・バウマン、ファビアン・エルンストと中を守備的選手で固めたわけだが、高く上げたラインの裏を見事に突かれたりなど失点を重ねた。2点を返したわけだが、その後も失点して計7失点(何で最後のPKジュニーニョ・ペルナンブカーノでなくてジェレミー・ベルトーだったんだろう)。最終的な選手交代とかを見ても何か勿体なかったなぁと思う。途中でクラスニッチを降ろして2トップに戻すくらいなら、最初からいつものフォーメーションで望んだ方が良かったかも。中盤での強いプレスを無くしたのは問題かな。しかしリヨン、やっぱり強い。個々の選手もそうだが、今季はそれにチームワーク、ヴィルトールの求心力と。ところで、残念な結果に終わってしまったブレーメンだが、この悔しさを来季の国際舞台で活かして欲しいと思う。