UEFAチャンピオンズリーグ グループリーグ 第4節 第1日目 プレビュー

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前節、シドニー・ゴヴ選手のゴールでギリギリの勝利を得たリヨン。そして今回のスピロス・ルイスで勝ったことのあるフランス勢は何と強かった頃のオランピック・マルセイユだけという状況。ところが往時のマルセイユを超える強さと言われるチームはどうなんだろうかというところ。特にオリンピアコスはこの試合で負けるとグループリーグ突破の可能性が無くなってしまうわけでここが本当の正念場。変則的な3トップのような形から相手のサイド攻撃を抑えてしまう戦術を取ると、見事に4-3-3同士の激しい叩き合いになりそうな試合。中盤はヤヤ・トゥーレ、バンテリス・カフェス、イエロクリス・ストルティディスらが中盤を支配できたなら攻撃が面白くなるのだが、チアゴ・メンデスジュニーニョ・ペルナンブカーノ、マーマドゥ・ディアラに加えウイングのシルヴァン・ヴィルトール、フロラン・マルーダが流動的に動くリヨンは強い。オリンピアコスの期待といえば、あとはリバウド選手だが、彼は出るのだろうか?出て欲しい選手だが。前回はミハリス・コンスタンティノー選手もケガでスタメンじゃなかったな。

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ドイツを追われたクリストフ・ダウムがドイツに借りを返す絶好の機会であるこの試合。トルコ人はドイツにも多数居るわけで大きく応援も面白いと思われる試合。前節はヴォルカン・デミレル選手の信じられないミスによりあやうく負けるところだったわけだが、今節も熾烈な戦いが期待できるカード。アレックスが退場して出場停止ということ、フェネルがドイツで未勝利ということを考えるとシャルケが若干有利というところ。これを打破するのはニコラ・アネルカ先生に期待するしかない。でも、エッベ・サンド選手が骨折影響あって出られないにしてもここでシャルケが負けてしまってはグループリーグの面白味が減ってしまうわけで非常に悩む。今季のシャルケはソーレン・ラーセンといい、ハミト・アルティントップと良い補強で期待できるチームだから。

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前節はヤン・フェネホール・オフ・ヘッセリンク選手が出場停止ということもあって、完璧に守りきった(GKゴメスの大活躍と)PSV。逆を言えばミランはポゼッション70%でありながら、シュート20本以上でありながら、決めることができなかった(カカの惜しいシーンやカハ・カラーゼの強烈なシュートやら)こと。ミランは加えてリーグで、ユヴェントス相手に激戦をした影響が出るかどうかというところ。カフーを温存していたわけだが、スタムを中に戻してフェネホールと高さで戦ってダマーカス・ビーズリー、ピエール・ファルファンが拾ってゴールを狙う様相。前節のホベルチと違ってフェネホールはミランにとって驚異だろうと思う。あとはフィリップスタジアムということで前回のフィリップ・コクーのゴールを思い出す。前節のコクー選手は前半途中から足の痛みで動きが思わしくなかったが、やはり期待は彼とカカを抑える役目であるティミー・シモンス選手だろうか。

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前節、まさかの敗戦を喫したインテル。ベンチの壁をマンチーニは叩きまくっていたわけだが、前回と比べてハビエル・サネッティシニシャ・ミハイロビッチが復帰したことは大きい。地力だけで考えればインテルだが、問題は不調のアドリアーノを使うかどうかというところ。前回は中盤に選手を入れすぎて(フィーゴピサロ、ベロン、カンビアッソソラーリ)逆に主導権をつかみ損ねていたわけだし2トップをどうするかというところ。肩の脱臼の痛みが癒えないエイドリアンよりも、やはり渋い職人であるフリオ・クルス選手の起用のほうが個人的には良いと思うのだが。さて、インテルだから。

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カーリングカップの敗戦、ハマーズ戦のペトル・チェフ選手の信じられないミスと何か暗雲も漂っているようないないようなチェルシーリーガ・エスパニョーラで連敗して既に暗雲のベティスと。好対照。前回の試合では序盤攻勢だったがチェルシーにスペースを与えてはカウンターの餌食という見事な格好(エルナン・クレスポのゴールは非常に美しかった。)で敗戦したわけだが、これに加えてマルコス・アスンソンやミゲル・アンヘルがいないとなると相当大変なことだ。特にアスンソンがいないのは見るに華が一つ減ったと言える。

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今週のチャンピオンズリーグマガジンで泣き言のように「とにかく勝ち点が欲しい」と言っていた70年代の名門、アンデルレヒト。ついに10連敗(決して大敗というよりかは善戦しながら負けている)という悲しい現実が突きつけられているわけだが、アウェー、イングランドで勝ったことがないというこれまた厳しい局面。ベルギーでは無敗だから余計に寂しさが募る。シルヴィオ・プロト選手がしっかりゴールマウスを守りきり、速攻からクリスティアン・ヴィルヘルムションやネナド・イェストロビッチが押し込む形が欲しいところ。それ以前にヴァルター・バセッジョ選手をもっと起用しろと。リヴァプール不調で負けてくれないかな。

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ついにギネス記録であったリーグ優勝記録が途絶えたノルウェーの雄、前回のサンチャゴ・ベルナベウの試合ではしっかりと攻められたが耐えに耐え、カウンターからロアル・ストランド選手がゴールを決めたわけだが、寒いノルウェー、面子がお寒いメレンゲス相手に高さを生かしての得点が期待もできるというところ。ボランチセルヒオ・ラモスカルロス・ディオゴという時点(パブロ・ガルシアは出場停止、トマス・グラベセンはケガ)で如何にヤバい(イバン・エルゲラ選手、ハムストリングス負傷でパボンとウッドゲイトセンターバックだ!)かを物語っている。頬骨骨折のミチェル・サルガド選手は出るようだし、ジダンロナウドと違ってロビーニョの突破力は驚異だが得点と結びつかないところが痛い。逆に右足のクロス、セットプレーで得点を演出してくれるデビッド・ベッカムさんは復帰のようでそれが唯一の救い。

知らん。分かっていることはレンジャーズは不調だ。何せ前線の選手に故障者続出。ダド・プルショ選手は健在だが他がヤバい。ペトルザルカはGKのユライ・コベイがなかなか良い印象。ゴールを割るのはなかなか難しい。しかし、頑張って貰いたいものなのだが。アイブロックスが好きなので決勝トーナメントでも見たいし。