石原慎太郎の乾杯前のスピーチ、「確かアンリ・ベルグソンだったと思いますが」って部分は本当にベルグソンなんですか?
最近、忙しさにかまけて、哲学に関する文章をあまり読んでいない。他事は色々と読んでいるわけだが、哲学の良さそうな本も最近見あたらないし。
最近出版される哲学の本って「わかった気になる」ような本が多くて、本当にわかるということではない本が多い。余計にムダだ。(よく原典主義者が原典を読まないで何がわかると言うが、原典を読む前に興味を喚起するために簡単な入門書や説明となるような本を読むことを私はよくする。興味がなければあんな重たい書物読めん)でも、経済学とかの本よりかまだマシか。
哲学は「すべてをわからなければならない」のではなくて、先ず「わかる」があって、次に思想の展開やら発展があるわけだが、そもそも「わかる」がなければすべてを俯瞰することも、次の路も何もないよ。
その為にトピックをどれだけ上手に説明できるかは哲学者の一番難しいところです。頑張らんか、哲学者。(とはいえ、哲学者といえば日本では中村雄二郎は最近、大きく論考することないし、加藤尚武は哲学から倫理学にもっぱら視点は向いてしまっているし、野矢茂樹も稼ぎは論理学というような状況)