リアリズム

画像はいつもリアリスム

人間の構造が科学的に解明されていく20世紀の中の絵画の中で、最も衝撃的な作品といえばマルセル・デュシャンの大ガラス、「彼女の独身者達によって裸にされた花嫁、さえも」に行き着くわけなんだろうけど、デュシャンがこれを描くために書いた絵画の中で人間が全て機械で描かれる。この時期といえばパブロ・ピカソが「アヴィニョンの女たち」を書いたりしたキュビズムの時代だ。ジョルジュ・ブラックとかフェルナン・レジェとかそんなことを一応頭に置いておきながら見ると楽しめるが、時々楽しんでいる私が奇異の目で見られる、どこが面白いのか尋ねられたりもする。理解はリアルの側面が無いとダメなんですかね。勿論、どう見るかとかどういう背景があるのかを知らないという側面も否めないけれど。

デュシャン NBS-J (タッシェン・ニューベーシック・アート・シリーズ)

デュシャン NBS-J (タッシェン・ニューベーシック・アート・シリーズ)

言われてみればキュビズムに関しての本や画集って少ないですね。