長谷川健太の解説ぶりを聞くと、彼が監督としてどうして成功できないかがはっきり分かったというのが一番の収穫でもあるが、それよりも問題だったアルゼンチンの戦術について
今回のアルヘンの問題点は、はっきり言って中盤の構成である。スリートップでありながらも下がってボールを受けてから攻撃を展開するタイプのメッシ、テベスといる以上、ミッドフィールダーに求められるのはサイドからの攻撃力なのであるが、招集メンバーを見る限り誰もいない。それでオールドスクールなトップ下の4-4-2も望めるはずもなく、中盤から本職でないのでゴール前に飛び込むカンビアッソというのが何ともお粗末な印象と。縦に突破するタイプのウィングも後半に投入したディマリアだけというのは中さえ締めれば守備には楽だと思える。
マキシ・ロドリゲスとかホセ・グティエレス、ちょっとタイプは違うがルチョ・ゴンザレスとかああいったタイプがいないのは個人的には残念。現監督のバチスタが自分のポジションだったから知らないけれど中盤登録はパストーレを除いて全員5番タイプってのはどうなんだと。それともアルヘンが世代交代に失敗して本当に選手がいないのか?果たして。
実際問題、昔ほどセンターバックに凄味と名前がない。ガビ・ミリートブルディッソ、若手の時から見ている選手だけど、超一流って選手じゃないからなぁ。