5

5. 革新的なツールによるデータはどのように捉えるべきなのか?
 21世紀に入って以来、試合情報の分析ツールの発達によって、様々なデータを提供して頂ける有り難い時代になりました。このような情報はどのように捉えるべきなのでしょう?過去にはそんなものがなかったわけで、そういうところで勝負なさる場合、何を頼りに試合に臨みますか?
私は、サッカーに使われるツールやデータの中で、uefaが採用し、その後fifaの大会でも使われて、ヒートマップという技術の革新さに驚きました。あのツールを見ることによって、試合を見なくても大凡のマッチアップによる主導権の優劣が推測できるからです。このような近時に出ているツールやデータの中で、貴殿において目新しい革新的で衝撃だと思われたものは何かありますか?私の中で、もう一つ、ずっと信念を持って信じているデータは「サッカーにおける、最良の得点方法はGKの前でヘディングする=ボールの軌道を変える」という90年代にイギリスの大学が発表したデータです。だから、私はヘディングでゴールすることの逆算から最も得点効率が良さそうなクラシックな4-4-2が好きだったりという選好でもあります。
 また、こういったデータというものは、試合に関わる人間としてはどのように捉えているのでしょうか?また試合を見る人間としてもどのように捉えるべきなのでしょうか?