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4.現実の監督は、戦術的な話を会見や記事に話すことはない乖離について、教えてください.
 サッカーの監督の試合後インタビューで、「攻撃に於いては4-2-4になって攻めて、守備に於いては4-3-2-1で守る」というような論で自分のチームを語っている人は殆ど聞いたことがありません。それでも戦術による試合の分析に没頭することは正当でしょうか?
また

世界基準サッカーの戦術と技術―成功を導くノウハウが満載!決定版テクニカルレポート

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内の、山本昌邦の言葉で、「戦術は教えるのではなく、気づいてもらうもの」という感覚は現実的なのでしょうか?
大抵はチームの持つフォーメーションは基本陣形でのみ語られる、もしくはそんなことに言及すること自体が稀少という事実です。試合中にシステムを変更する監督にしても、それは「相手の何かに合わせたから、たまたまこうなった」程度の言葉でしか返ってきません。試合の勝敗を決めたポイントでよく語られるのは、マッチアップによる主導権の優越や、試合全体の主導権の支配を、如何にして得ることができたか;または得ることができなかったか、だと思います。
また現実に選手達も、そのような俯瞰したような試合の論評をすることは殆どありません。「私はこのフォーメーションに従い、このような動きを期待されて、その実行に努めることが出来た」などという文があるのなら、教えて貰いたいものです。試合直後の場合は、誰々が良かったや、たまたま空いていたのが見えた、ということを話すことはあったとしても、当初の戦術に多くを語られることは有りません。あったとしたら、相手の弱点が分かっていたので狙っていた、といったところでしょうか。
ということで、現実のサッカーの試合に臨む人たちに、どれだけシステムやフォーメーションや戦術というものが、浸透しているのでしょうか?またそういう戦術分析という分野と眼前の試合とでは、乖離してしまっているのではないか?という疑問です。