昨日の恵比寿、東京都写真美術館であるが、問題点をしっかり整理しておこう。

  1. 美術品としての意味=価値があったのだろうか?
  2. 客層を考えた構成だったのだろうか?

ということで、書いてみる。
まず、この展示はヴェネチア・ビエンナーレで好評を博した展示の帰国展である。おそらくイタリア人が見たら、日本の一部分であるが非常に新鮮で「strange」を感じ多くを刺激するモノであっただろう。しかし、日本で普段から見ている空間を建築物として見せられたとしても既に感心することのない(無関心ではない、あえて言うなら不感心)状況なのである。日本人でも秋葉原に行ったことのない人間なら非常に面白味を感じるのだろうが。
次いで、客の問題。明らかに並ぶ姿とか、モノを見る姿とかおたくの人たちは一目見てわかる違和感でして。ついでにカタログとパンフレットを全て持っていく態度も見事におたく様々でして。美術館としてはどうなんでしょう。
後半の展示ではなく、前半の展示のほうが面白かったのだろうか。私は前半の展示に行ってない。ただ宮島達男の作品を見たが、宮島の作品としても東京都現代美術館に常設してある作品のほうが明らかに面白いですよ。期待して見に行った分、失望だらけ。まぁ300円だったからワカラナイでもないが。NHKでも放送して話題にしておきながら、内容空疎。