UEFAチャンピオンズリーグ

@アタトゥルク・オリンピック・スタジアムinイスタンブール 主審メフト・ゴンザレス

試合のポイントは、中盤の底の潰し役となる選手の必要性とシステムにおける選手のポジションの移行ということだろうか。兎にも角にもポイントとなった選手はルイス・ガルシアスティーブン・ジェラードディトマール・ハマン

経過

  • 前半

スタメンからすると、万全のミランと4-5-1のシステムではなくハリー・キューウェルを起用したリヴァプール。前半開始早々、アンドレア・ピルロのFKからマルディーニのゴールが決まる。ピルロフリーキックに対して壁が2枚、ピルロの蹴るキックを理解しているならもう少し壁の位置をずらしても良いかと思ったが、まぁ決まった。
リヴァプールは追いつかなければならないがキューウェルを入れたにもかかわらず攻撃が機能しない、加えて中盤でスティーブン・ジェラードが守備に荷担する時間が多く、中盤から良い攻撃ができない。キューウェルが故障でスミチェルを投入しても変わらない。アンドリー・シェフチェンコのゴールがオフサイドノ判定で取り消されたが、速攻から、そしてカカの素晴らしいスルーパスから、クレスポの2得点が生まれた。個人的には、これら以前、クレスポコーナーキックからのシュートの時点で勝ちはミランだと思っていた。調子、テンポともミランペースだった。

  • 後半

スティーブ・フィナンディトマール・ハマンに交代、4バックを3バックにシステム変更。ハマンは中盤の底に、ジェラード、シャビ・アロンソを動きやすくさせようとする。ヨン・アルネ・リーセが左からクロスを入れるとジェラードがゴールを決める。ミランのディフェンスラインは人数はいたが、ジェラードに誰も競っていない。ヤープ・スタムにいたっては、争う相手すらいない。最近のミランを象徴するシーンであるが、まだ3-1。楽観できるものだった。ところが、スミチェルの強烈なシュートが決まる。このときディフェンスラインがしっかり下がっていてコースは一つしかなかったわけだが、ジダが弾くことができない。好調なジダと比較するとなにか物足りない。そして引いたディフェンスラインに何もてこ入れしなかったところ、ジェラードの2列目からの飛び出しに対し、ジェンナーロ・ガットゥーゾがファウル、PKとなり、シャビ・アロンソが弾かれたリバウンドを決めてついに同点。
勢いそのまま、リーセのミドルシュート、ジダは上に弾く以外の選択肢はなかった、逆にデュデクがグラウンダーのシュートを前に弾くミス、シェフチェンコのシュートはジミー・トラオレがゴールライン上でギリギリ弾いた。それ以外は、消耗戦の様相だった。交代選手は予想できるミラン・バロシュからジブリル・シセへの交代と、ミランセルジーニョヨン・ダール・トマソンと。ただ決定機は作れず、延長突入。

  • 延長

延長は、選手達の消耗のピーク、スミチェル、ジェイミー・キャラガーが倒れるシーンだったり、シャビ・アロンソサミ・ヒーピアの痛々しくクリアしている
映像は見ていて辛かった。疲弊具合はレッズのほうがあったと思う。ジェラードが足を引きずっていたのは延長でなかったかもしれないが。延長戦、最大のシーンは後半、セルジーニョからのクロスをシェフチェンコが完璧に合わせるが、デュデクが弾き、詰めるもまたも弾かれる。リヴァプールジブリル・シセがあまり機能せず。そして延長と。

  • PK

あのデュデクの気持ち悪い動作に、セルジーニョピルロがミスする中、トマソンは完璧に決めたが、最後、シェフチェンコがいつものコースを蹴るフェイントから中に蹴り込み弾かれてジ・エンド。ジダは下スミへのコースへの対応は良いが他のコースはダメだったな。個人的には後攻の5人目、ジェラードも見たかったな。