変身、審判

ニュースにもなりませんね

大分前のカフカ事件(id:encyclopector:20060323)以来、毎月カフカを買ってしまっていて3冊目。やっぱりカフカの変身という小説は面白くて仕方がないわけだが、どこが実存主義小説なのだろうかという疑問は今も消えない。もっと言えば私は実存主義という言葉の意味が分からなくなるときが何度もある。ニーチェだったり、ドストエフスキーだったり、ハイデッガーだったり、名前を挙げられてもそれが実存と何の関係がと思うことたまに。むしろ観念論に括られるヘーゲルの方が実存に感じるときもある。彼の論証は常に現実と対峙して考えている。その上で観念上の論理に立ち向かうわけで。
実存主義 (岩波新書 青版 456)は実家に残してしまいました。スイマセン。講学上の説明もできません。