2021年の未練杯に向けたタンパベイ・バッカニアーズのドラフトを考察していきましょう。(今回が4回目です)
バッカニアーズは、スーパーボウルで先発した22名(攻撃・守備の両11名)が全員残留させることができました。
とても珍しい。ということで決定的な穴というものがないなかで、ドラフトニーズも各社、各記者、考え方がバラバラです。
これは、モックドラフトをやる人間にはとても困ります。
というわけで、ニーズと言われているポジションの1つディフェンス、フロント7をみていきましょう。

バックスの守備の成績を見ますと、6,145ヤード(平均384.1ヤード)を取られ、これは悪い方から7番目。492点(平均30.8点)取られた。これは悪い方から3番目。という状態です。面子を見ますと、一昨年の1巡であるWhite、あとは2018年の1巡のVea以外は、能力とは別に年齢の問題を考慮しなければいけないSuh、JPP、Burrett、Davidという感じになってしまいます。だからフロント7はWhite以外はデプスを厚くする必要を感じます。
問題は、どこから手を付けるか?という点になっていきます。EDGEなのか、Interiorなのか、という点でも意見はバラバラというのが現在のところです。
私は、フロントで取るならEDGEだと思います。そのため先ずはEDGEを見ていきましょう。

Gregory Rousseau(Miami)
www.youtube.com
2020年オプトアウトした選手ですが、2020年のドラフトの段階でも1巡相当と思われた選手が、プロデイも良くなかったので落ちてきました。32位まで残っている可能性があったりします。
Kwity Paye(Michigan)
www.youtube.com
NCAAで出場した試合数が少ない点の懸念はありますが、身体能力がお化けな選手。むしろこちらのほうが最近の評価は上がっています。こっちが32位まで残るのは少し考えづらいですが、こんな選手をEDGEのデプスに入れられたら幸運です。
Jaelan Phillips(Miami)
www.youtube.com
高校時代から有名なOLBでしたが、脳震盪やけがの影響で、医者から引退勧告をされてから復活したという選手です。映像を見る限りやっぱり優秀なEDGEになりそうな印象を受けます。プロデイでの数値もなかなか良いので、問題は彼が32位の段階で残っているのか否かということになります。懸念材料と将来の予想は難しいですからね。

Azeez Ojulari(Georgia
体躯、スピード、テクニック、十分良い素材な選手です。OLBとして活躍すると思います。問題は32位までいるかが読めません。
Zaven Collins(Tulsa)
OLBとして、JPPなどと違ってサックアーティストタイプのOLBではないですが、NCAAのLBに与えられる賞を総なめにしたのは理解できる、体躯にスピードがあって、色々と起用に使えそうな感じの選手。ただDavidの後任を確保しておく必要性も考えるなら指名はアリかとも思います。2巡64位までには残らないでしょう。

Darius Stills(West Virginia)
バックスがドラフト前に接触した守備フロントの選手は、彼で。エッジではなくDT。まずは年齢の高いSuhの後釜になるような選手を探しているのかなぁという印象を受けます。ただし、Suhのネブラスカ大学時代での凄かった事実と比べると力の差は否めません。3-4のDTは爆発力とプレーを読む理解度になります。(Donaldなんかワンダリックテストが高かったのは理解できます。)ちなみにこの選手は学業は卒業だそうです。取るなら中位以下だと思いますからね、どういう狙いなんだろうか?タンパ。


追記:
Jayson Oweh
www.youtube.com
ペン州立大学で2年と少しくらいしか活動していない選手ですが、プロデイで評価が非常に上がった選手です。
www.youtube.com
体躯と身体能力が素晴らしく、フリークとしての人気が高い。可能性に賭けるならエッジラッシャーの中で高い評価になる選手。
色々と覚えることが多いと思いますが、ちゃんと育てたら、お化けな活躍をする可能性があります。素行は悪いとは聞いてない。

2021年の未練杯に向けたタンパベイ・バッカニアーズのドラフトを考察していきましょう。(今回が3回目です)
バッカニアーズは、スーパーボウルで先発した22名(攻撃・守備の両11名)が全員残留させることができました。
とても珍しい。ということで決定的な穴というものがないなかで、ドラフトニーズも各社、各記者、考え方がバラバラです。
これは、モックドラフトをやる人間にはとても困ります。
というわけで、ニーズと言われているポジションの1つコーナーバックをみていきましょう。


まずバッカニアーズの守備と言えば、DCのTodd Bowlesがブリッツ好きであり、ILBのWhite、Davidという核がいて、OLBのBarrett、JPP、DLにはSuhがいて、スーパーボウルでは先発扱いされていませんがVeaもNTとして良い選手です。これに比べると名前のインパクトが弱いのがDB、特にCBになります。
チームスタッツをみると、3945ヤード(悪い方から8番目)取られ、被QBレートは94.3(15番目)、相手の試投回数が多いせいもありますが4311ヤード(2番目)もパスを通されているのは、CB単体の力が所謂トップ級の選手ではないことになります。(例えばNFL Top100に選ばれた選手でタンパからDBは出ていない、PFFのOutside Cornerだけのランキングでは25位)
あと、Carlton Davisがちょっと残念な事件をしたので、彼より良い選手を欲しいと思うのは心理的な側面。

そんなわけで、ドラフト候補を見ていきましょう。
まず今ドラフトで注目されている選手は
Putrick Surtain II(Alabama)
www.youtube.com
プレスマンカバレッジとか、シャットダウンコーナーとして、活躍している選手ですし、CBとしては身長が高く、加えて運動能力も高い。ただ彼の出身校はアラバマ大学。この大学のCBはHCのSabanの主義なのか、バックペダルをしない。そしてプロで成功する選手が少ない。例外はボルチモアのMarlon Humphreyですが、ああいう使い方しかないのではないでしょうか。

Caleb Farley(Virginia Tech)
www.youtube.com
映像を見る限り、こっちのほうが完成された選手のように思えるCBですが、ACLも負傷したことあるし、今ドラフト前のプロデイは怪我で不参加している点のマイナスが否めない選手。あとは元々はQBだった選手と言う経歴が個人で気には好きです。ドラフトでどの指名順位まで残るのか、読めない選手です。32位まで残るんでしょうか?それがわからない。

Jaycee Horn(South Carolina)
www.youtube.com
体躯、運動能力、シャットダウン力を持っているCBとして注目されている選手です。彼のプロデイでの運動能力の結果はとても良いです。あと腕も長いのはとても良いですね。ただ、彼も32位まで残るのか、これがわからない。

Greg Newsome(Northwestern)
www.youtube.com
タンパがドラフト前に接触しているCBが彼です。カバーコーナーとしての力を見事に見せている選手です。40ydsだけなら有力CBの中では僅差ながら1番速いです。(4.37)先述の通り、アウトサイドコーナーに問題がある点を考慮するなら、彼を指名してCBを強化するのは理に適っているようには思いますが、問題は彼も32位まで残るのか、わからない。ただ残ったら指名したいと思います。他に誰が残るのか次第ではありますが。

Asante Samuel jr.(Florida State)
www.youtube.com
時々彼を32位で指名するモックドラフトもみかける選手。相手選手にガツガツいく印象があるCBです。父親と似ていない、ってのが正直なコメント。サイズでいうと5'10''、180lbな点、1巡で持ってくる理由は大変ですが、2巡64位までに残っていないことは確かでしょう。とにかくCBは誰が残っているか次第ですし、他のポジションの選手次第。

ざっと上位候補を見た印象として、個人的には怪我の心配を除いたらFarley、Hornかなと思いますが、Surtainの能力も良いですが、アウトサイドのCBという点では劣るような、という感じで、各社各記者、評価がバラバラで、決定的な1番手(例えば2017年のMarshon Lattimore、2018年のDenzel Ward、2020年のJeff Okudah)がいないのが、今ドラフトの特徴であり、モックドラフトを悩ませる。面白いとも言うが本当に頭を悩ませますね。

2021年の未練杯に向けたタンパベイ・バッカニアーズのドラフトを考察していきましょう。(今回が2回目です)
バッカニアーズは、スーパーボウルで先発した22名(攻撃・守備の両11名)が全員残留させることができました。
とても珍しい。ということで決定的な穴というものがないなかで、ドラフトニーズも各社、各記者、考え方がバラバラです。
これは、モックドラフトをやる人間にはとても困ります。
というわけで、ニーズと言われているポジションの1つオフェンスラインをみていきましょう。

バックスの攻撃の中心は言わずもがな、QBのトム・ブレイディであり、彼を相手の守備選手から守るオフェンシブラインが強固であることが、ブレイディを活躍させるために最重要な役割であります。スーパーボウルを制覇したチームのOL5名の内、良かったのはRTのWirfs、LGのMarpetであり、ここ以外のポジションを更に高める可能性があるとみられています。特にLT。Donovan Smithとは3月末に2年の契約延長をしましたが、それでもやはり気になってしまうのがこのポジション。オフェンスラインで最も重要なブラインドサイドです。
今ドラフトで最も注目されているのが、Penei Sewell(Oregon)。
もう逸材です。QB以外の選手では、Kyle Pitts(FloridaのTE)か、彼かというくらいに逸材です。
Sewellは、1巡5位のベンガルズが、Joe Burrowを守るLTとして指名するか否かを楽しみに待つところです。
続いての選手が、Rashawn Slater(Northwestern)か、Christian Darrisaw(Virginia Tech)というお話。各社、各記者で評価が分かれています。
Slaterは、昨年の全体2位でありDPOYを受賞したChase Youngを抑え込んだことで評価を上げた選手。ただ腕が短いのは気になる。
Darrisawは、鼠径部の負傷により、プロデイなどの記録がないのが好きになれませんが、体躯が好きです。
この2名、問題はどこまで残るかが予想できません。1巡32位指名の難しいところです。

OTでは
タンパがドラフト前に接触しているのが、Teven Jenkins(Oklahoma State)です。
10試合をRTで、3試合をLTと、両サイドのTをこなす選手であり、体躯およびパワーに優れているため注目されている選手です。ランブロックが良いですね。
少々腕が短い故か、KCに移籍したJoe Thuneyに例えられ、TもしくはGで活躍できる存在として書かれていたりします。確かにRGはタンパのOLの中では若干弱い。
Jalen Mayfield(Michigan)はRTです。さすがにWirfsいる手前、1巡2巡では行かないかな。
Samuel Cosmi(Texas)は背が高いながら少し細くプロデイでのスピードの値が良いですが、俗に言う腰高が気になります。好きなら取るんでしょうけれど。Nate Solderは絶対的な選手になれませんでしたし、体躯って大事だよなぁって思うのが個人的な印象。

正真正銘OGなら、Alijah Vera-Tucker(USC)がオススメな選手。体躯および運動能力、申し分ない選手です。ちなみに彼は大学ではLG。大学時代にRGだった選手なら、Wyatt Davis(Ohio State)を選ぶというところでしょうか。
OGというポジションは難しい。指名権を割ける余裕があるなら、指名したい選手はいるものの、このポジションは他のポジションだった選手をコンバートすることもNFLの世界ではよくあるお話。Quenton Nelsonのような1巡6位に申し分ない選手って結構レア。


しかしながら、バックスは、どこかの順位でOLの指名はするでしょう。それが誰になるのか、ドラフトの何日目になるのか、楽しみに待ちたいところです。

2021年の未練杯に向けたタンパベイ・バッカニアーズのドラフトを考察していきましょう。
バッカニアーズは、スーパーボウルで先発した22名(攻撃・守備の両11名)が全員残留させることができました。
とても珍しい。ということで決定的な穴というものがないなかで、ドラフトニーズも各社、各記者、考え方がバラバラです。
これは、モックドラフトをやる人間にはとても困ります。
というわけで、ニーズと言われているポジションの1つランニングバックを見ていきましょう。まずは現有戦力。

name ATT YDS Avg
Ronald Jones II 192 978 5.1
Leonard Fournette 97 367 3.8

という2名のRBが主力。チームのランスタッツも、回数369、ヤード1519(NFL全体で下から4番目)、平均4.1(下から6番目)という実力。
新戦力で入った

Giovani Bernard 121 409 3.4

というところですが、フォーネットもバーナードも年齢を考えるとこれ以上の伸びは難しいという印象です。

というわけで、ドラフトする可能性があるわけです。
まず今ドラフトで一番注目されているのは、Travis Etienne(Clemson)
www.youtube.com
ランもパスもできる選手であることもあって人気ある選手です。
なにせ、バックスのQB、トム・ブレイディはRBを上手く使うことで有名。
攻撃の主力として加える発想をしてもなんらおかしくはない。

続きましてはNajee Harris(Alabama)

www.youtube.com
優秀なRBを出すアラバマ大学の選手。全米最優秀RB賞の選手です。なんというか、感じとしてはEddie Lacyをちょっと細くした感じ。スピードを考えるとちょっと足らないような気もするのが、彼が絶対的に1巡に見られないところでしょうか。
そう、今季のドラフトでRBに絶対的な1巡級の選手はいません。

Michael Carter(North Carolina)

www.youtube.com
モックドラフトで、1巡をRBを指名しないで中位でタンパが指名するなら、このCarterという予想が出てきます。
小さく素早っしこく、パスキャッチが上手いタイプに該当するからです。

Demetric Felton(UCLA
www.youtube.com
バッカニアーズのドラフト前の選手調査で名前が出ていたRBが、このFelton。
RBでもWRでもいけるタイプのバーサタイルタイプ。
彼の映像を見た時、ああ、これはブレイディに向いているタイプだなとは思いました。

Rhamondre Stevenson(Oklahoma)
www.youtube.com
個人的には、RBはデカくて強くて速い、のタイプが好きです。得点即ちTDを取るために必要な要素は、まずは前に出る力だと思うわけです。
ロナルド・ジョーンズをメインのRBと考える場合、3rdダウンバックとしての価値を出せそうな選手を用意するのは悪い気はしない。
そもそもNCAAフットボールのルールの都合上、こういうタイプのRBが少なくなって気がします。
多分、バッカニアーズは指名しないでしょうが、ドラフト3日目の個人的な注目選手です。

というわけで、先ずはRBでした。1巡32位指名権、ここでRB指名をできる胆力があるのか、GMとして試されます。
1巡を使っても許されるのは、おそらくエティエンヌのみでしょう。ただ彼が残っていた時、誰と比較して、選ぶのか。
この予想が全くつかない、今回の32位指名権。ドキドキものです。

今年も、日本最大のNFLモックドラフト、未練・或爺杯(通称「未練杯」)が行われます。
http://liondo.blog20.fc2.com/blog-entry-1074.html

今回は、2020年シーズンのNFL王者、タンパベイ・バッカニアーズGM担当をします。
なんと、今年はこんな本まで!

NFLドラフトの面白さを、共有できる楽しみが増えている気がします。

で、何故、今回はバッカニアーズなのか?
それは私の未練にあります。
2017年のモックドラフト。
http://avestc.blog79.fc2.com/blog-entry-31.html
1巡32位。なぜ、順当にRyam Ramczykを指名しなかったのか?

www.youtube.com
という思いに尽きます。モックドラフトの時は目の前でMarshon Lattimoreを取られ、CBがいなかったので、トレードしてもおかしくないんですが、やはりRamczykは指名しておきたかった。オールプロに3回も選ばれた選手をみすみす逃したのはやっぱり未練。


続く、2018年のモックドラフトでは
http://avestc.blog79.fc2.com/blog-entry-34.html
トレードダウンから、1巡32位を貰ってJaire Alexanderを指名できました。2020年のオールプロCBになりました。

www.youtube.com
良い選手ですよね。
でも、やっぱり32位で待って32位を狙うというドキドキワクワクハラハラと、達成感が欲しくなってしまうのが、このモックドラフトのGM担当に待つ楽しみなのです。
しかしながら、2019年はINDの1巡26位から動かすことはできず、Dexter Lawrenceを。2020年は1巡15位でJedrick Willsという見事な指名はあったものの、1巡31位はトレード対価が高かったこともあって手放しました。未練杯時点ではTrent Williamsのトレードが発表されていませんでしたからOTの指名も見事だし、ドラフト指名権を稼いだことを考えたら、実際のSFのドラフトよりも上手くいったと自負したいくらい。
ただ、やっぱり31位もやりたかった未練。

未練杯に何度か参加して、一番成功した選手はJJ WattとChandler Jones

www.youtube.com

www.youtube.com
Jonesを指名した2012年も2つ目のドラフト指名権(1巡30位)を、譲ってしまいました。誰を指名するべきか悩んだ覚えがあります。
Harrison Smith、Lavonte David、Dont'a Hightowerから、誰を選べばってところでした。(当時Ryan TannehillをMIAが指名したいって話だったのでトレード了承しました。まさかTENでプロボウラーになるとは思いませんでした)
よく考えたら、みんなプロボウルともかくオールプロまで行ってくれました。上記2名には劣るモノの、素晴らしい結果を出している選手です。
この辺の選手を見出して1巡下位で指名して応援する。
この実践を、今回は達成できるでしょうか?とにかく、Ryan Ramczyk(彼の場合は指名順位も指名チームも全て揃う状態だった)の未練を晴らさねば。
そんな思いです。

ドイツ代表、危機的状況。(ブンデスリーガの現状から考える)

英語版が出た時から評判になっていた本なので買いました。

・ドイツ代表
サッカードイツ代表
ワールドカップ欧州予選、イングランド、フランス、ドイツは気になっているチームなので試合をちゃんと見ました。
(ベルギー対ウェールズ、トルコ対オランダは見たよ)
その中で気になる(悪い意味で)試合をしたのは、2014年のW杯王者ドイツでした。
バイエルン・ミュンヘンのセルジュ・グナブリー、リロイ・サネー、チェルシーのカイ・ハフェルツ、という3トップで臨み
真ん中をグナブリーが務めるという、所属チームのバイエルンと役割が違う珍しさに目を奪われる内容でしたが
相手に対してボール、場所、時間を支配する、意味では面子が揃っている印象はあります。
Two very early goals & Musiala debut | Germany vs. Iceland 3-0 | Highlights | World Cup Qualifiers - YouTube
アイスランドルーマニアと、スコア以上の強さを見せてはいます。
ただ、特定のポジションでの不安が残っていました。


それが スリーバックの真ん中、さらに重要なのがレフトバックセンターフォワード、と言えると思います。
そして負けます。相手は北マケドニア。有名なチームでもない。
https://www.youtube.com/watch?v=yOVSgzp4O9swww.youtube.com
2001年のイングランド戦以来の予選の敗戦。
(あれはミュンヘンオリンピアシュタディオンマイケル・オーウェンハットトリックされた)
失点に共通していたのが、スリーバックの中央にいた、アントニオ・リュディガーが外に出て行った際の他の選手の連携不足。
そもそもチェルシーでは真ん中をやっていないリュディガーが中でやって、統率がとれていない。
北マケドニア戦はGKがマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンだったということを引いてもやっぱりバックラインが悪い)
更に1点目の失点は、左のウィングバックに入ったロビン・ゴーセンスのポジションがレオン・ゴレツカと被っているのが気になるマズさ。
代表チームという練習時間の少なさはあれど、そもそもドイツで多くサッカーをやっていない選手を呼んでいるのが気になってしまいます。
左利きで試合を構成するレフトバックが、ドイツ代表に呼ばれていない、という問題です。
よく考えたら、バイエルン・ミュンヘンはディヴィス、エルナンデス、アラバ。ライプツィヒはアンヘリーニョ、ヴォルフスブルクはオッタービオ、ドルトムントはゲレイロ、といったあたりドイツ人がパっと出てこない状態で、せめてチャンピオンズリーグで試合に出ていたレフトバックがたしかにゴーセンスだけだったのは確かで、kickerのアンケートでもドイツ人の希求する選手だったようですが、あれはアタランタのサッカーでなければ通用しないし、元々4バックのレフトバックで通用する選手から始まらないと上手くいかない。そしてドイツ代表の左からの攻撃がうまくいきませんでした。(アンヘリーニョ欠場によりクロスターマンは出たけれど左足からクロスが出せないのが問題)
レフトバックの人材難はベルギーでも見られる状況ですが、このポジションだけだったなら、まだ考える余地はありますが
もう1つ問題が出ているのが、センターフォワード
ブンデスリーガの得点ランキング。この試合までの20/21シーズンの順位(26節終了)を見ても

ロベルト・レヴァンドフスキ 35 ポーランド
アーリン・ハーランド 21 ノルウェー
アンドレ・シルバ 21 ポルトガル
ヴァウト・ヴェホースト 17 オランダ
アンドレイ・クラマリッチ 14 クロアチア

ドイツ人が出てくるのは11点で、ラース・シュティンドルになってしまいます。彼はトップ下のような選手であって生粋のセンターフォワードではない。

ミロスラフ・クローゼ、ケヴィン・クラニィ、シュテファン・キースリング、マリオ・ゴメス、以降でドイツから世界に比肩するセンターフォワードって言える選手がいない状態になってしまっています。北マケドニア戦の英語実況で一番印象に残っていた言葉は「ボールを前に出せない」(ゴール前に選手がいないから前に出す理由がない)で、これは一言で表すと「センターフォワードがいない」という結論に至ります。
グナブリー優秀な選手です。ヴェンゲルの本にも「すべてを備えた、将来を有望視」されたフォワードなんですけど、真ん中で勝負するタイプではない。敗れた試合、一番大事な場面でミスしたティモ・ヴェルナー、得点数は多かった選手ですが、9番をやったのはパトリック・シックもしくはユスフ・ポウルセンであり彼ではない。(この試合はヴェルナーが決めていたら、その時点で2-1で勝利できた状況)
代表監督の一番大事な役割は、「選手を選出すること」です。ヨアヒム・レーヴ監督は2018年の大失敗と言い、この作業での大きな問題を抱えている。そんな3試合の印象でした。特にレフトバック不足は心配ですね。

英語版が出た時から評判になっていた本なので買いました。