これで、3試合を終了した段階で、3連勝はユナイテッドとシティーというお話。ノースロンドンの2チームが散々な結果になっているわけだよ。
正直、この2チームの試合を見ていると、何が凄いのかなと考えるにやっぱり「個人の力」をより強くする「組織戦術」なんだなぁと改めて思うばかり。
相変わらずのティンクルマン采配をしているマンチーニだけれど、それについての是か非かを問うことともかく、一定の目的に対しての選手の反応は素晴らしいのである。
優勝したいならもう少し積極的に点を取らないとムリだろ?という昨年の課題が克服された時本当に強いチームでそれなりの勝ち点なんだろうなぁと。
今季のユナイテッド、出ている若手はウィガン、サンダランドと修行に出した選手およびブラックバーンからの買い物だったわけだが、前所属チームにいた時に比べて「こんなに上手い選手だったか?こんなに凄い選手だったか?」と問いたくなるのは、やはり着ているユニフォームの持っている力なんだろうと思うところ。
ウェンブリーでバルセロナに負けた時の問題点を克服しつつあるという印象。但しチャンピオンズでは4-5-1を選択すると思うわけで、尚更ではホールディングミッドフィールダー、誰がやるんですか?アンデルソンが中盤の底で本当に大丈夫ですか?と思う心配はある。(ダレン・フレッチャーにもう少し攻撃を組み立てる力があればねぇ)

コパ・アメリカ、アルゼンチンはウルグアイPK戦の末敗退。
正直なところ、攻撃の形に良い部分はほとんど無いまま終わってしまった印象。
何が良くなかったというのは、簡単に言ってしまえば
背番号10のリオネル・メッシを活かすために、彼の所属クラブであるバルセロナと同じ布陣を採用したのだが、バルサと違ってラテラルが高い位置を取らない、ミッドフィールダーも1人を残して攻撃に参加するということをしない、という疑似バルサで終わったこと。
代表招集メンバーに、サイドアタッカーアンヘル・ディ・マリアしかいないこと。しかもそのディ・マリアのスピードを活かす戦略が全く見られなかったこと。アタッカーの大量招集も同じようなタイプばかりで、相手にとって一定の脅威でしかなかったこと。
俗に言う1stFWと言える存在である、ゴンサロ・イグアインカルロス・テベスは中盤の組み立てのあまりの杜撰さ故にサイドに流れてしまう、その時に中で勝負する選手が誰もいなくなる不思議状態を作ったこと(これは徐々に改善されたが、初戦のボリビア戦のエステバン・カンビアッソの動きはクラブチームの彼とあまりに違って悲しくなった)
個人的には、加えてセンターバックが、往年のアルヘンに比べて、質が落ちている印象を期間中ずっと持った。
とにかく、まずチーム戦略の問題である。セルヒオ・バチスタなのか、フリオ・グロンドーナなのか、誰が責任かは定かではないが、あの代表選手選考はプランとしてお粗末極まりない。折角の本国開催なのに、大変残念な結果。
とりあえず、収穫といえば、ほとんど1対1で負けなかったハビエル・サネッティ、イタリアで10年以上もやっているだけあるなぁと。

VfLボーフム 1-1 ボルシア・メンヘングラードバッハ
毎度、この順位にありがちなプレーの拙さと、負けたら後がない故の何か張りつめた面持ち。
やっぱり観ている側にはとってもスリルある試合なんですが、ボーフムは折角先制点を取ったのに、残念な試合運びで見事に失点。そしてグラードバッハは残留決定。おめでたう。
来季は、もう少し守備が整えばと思います。まぁ毎年整わないから残留争いしているけどな。

エラいこっちゃの結末となった降格争いおよび欧州戦切符の結果
チャンピオンズリーグ
3位:シティー
4位:ガナーズ
ヨーロッパリーグ
5位:スパーズ
フェアプレー枠:コテージャーズ(多分)
カーリングカップ:ブルーズ
FA杯:ポッターズ
降格
18位:バーミンガム
19位:ブラックプール
それにしても面白かったですな。モリニューのウルヴァーハンプトンブラックバーンでは
途中の段階で3-0で負けていたウルヴスが、トリックプレーから1点を取り残留圏に戻るも、ウィガンが点を取ったのに加え、トットナムが失点しやがったので、「あと1点必要だぞ」のチャント。そして点が決まったので、一応残留。そして最後にトッテナムが得点決めて残留がほぼ確定の、最後の時間帯と。
負けたチームなのに、あのお祭り騒ぎってのは最終節でしかできないことよね。
とりあえず、残留できたクラブは弱点を上手に補強して来季は良い成績を残せるように普請して欲しいですね。(腐って欲しくないので漢字はこっち)
ハマーズは、ギリギリで残留したのに弱点の守備の補強で目立った戦力がいなかったのが顕著に輝く残念な結果と。特にラティックスですよ、毎度の面白補強(しかも安い給料で上手に引っ張る)で楽しいスタイルをやろうとしながらどう考えも甘い守備が気になって仕方ない(ついでにDWの客の少なさもヤバい)ので上手く構築するべきでしょうと。今年はライトバックにイイのを取ったので今度はセンターハーフを。ウルブスはミック・マッカーシーの毎度の戦術的に洗練されていないのはどうかと思うが何故か上位にアップセットする力があるので何か一工夫が欲しい。ブラックバーンはインドのベンキーズがどれだけ資本投入するかも気になる(インド人を入れろってやってたはず)がまずは監督どうなるんでしょうね。それが第一の疑問。

なんで、この試合の放送を敢行しないんだ?フジテレビ

講義する。
そもそも。ボルシア・メンヘングラートバッハは西ドイツの名門クラブで、70年代に黄金期を迎え、日本サッカーに縁有るバイスバイラーも監督を務め、日本では、鈴木良平氏が修行に行ったクラブチームだし
過去に排出したドイツ代表選手も、錚々たる面子の大変大事な話だというのに
つい先日のドルトムント対チーム日本代表だけ放送して、この仕打ちはどういうことよ?

  • 降格決定1号

プレミアシップは日曜日の試合が行われ、降格争いの19位対20位の対戦
ウィガン・アスレチックウェストハム・ユナイテッドの試合
ウエストハムが先制し、2点リードしておきながら、後半に3失点も喰らって逆転負け、降格となりました。
シーズン開始前の降格展望では
1. 去年のジャンフランコ・ゾラ体制で守備が最悪だった
2. 順位に不相応な攻撃の駒、守備にもイングランド代表がいる事実
3. 守備の立て直しが出来るアヴラム・グラントの就任
4. デビッド・ゴールド、デビッド・サリバン共同体制で良い補強をすれば
降格はない、としていましたが見事にダメでしたね。
特に開幕から、W杯の大失態を引きずっているようにしか見えなかったロバート・グリーン。ケルンに行ってしまいましたがレンズィンクをどうして取らなかったんですかね。
そしてアストン・ヴィラにやられた試合でも露呈していた、バックラインの補強の必要性、全く無視しましたよね。(来たのがブラックバーンでダメとされたヤコブセンニュージーランド代表で南アフリカでは頑張ってたけど力不足なリードというどれだけ無能な補強)
グラントの助監督に、ゼリコ・ペトロビッチがいましたが無能で左遷して、新たに守備コーチなんて役職をつけて人間を呼びましたけど、何処も変わらず酷かったですよね。
この2にも有るように、代表選手を多く抱えながらも、守備の拙さが攻撃の足を引っ張り、今回のウィガン戦の負け方のように、前に出ない守備陣と分断された攻撃陣、中盤はガラ空きなんて、どういうことだと。
失点数はブラックプール、ウェスト・ブロミッヂ、に続く3位ですが、バギーズの失点数はディ・マッテオ政権下、しかも開幕戦の6失点の影響ですから除外すると、タンジェリンズに続くマズさ。しかも得失点差では最下位。
まぁ降格の主原因は怪我人続出したことですが、スコット・パーカーが先発していない試合で勝利がないとか、どういうことですかいと、改めて問う。記者は彼をMVPに推した。なんて残酷な。