何か、ショスタコーヴィチ交響曲15番が最高傑作かどうか疑うようになってしまった。ザンデルリンクムラヴィンスキーの演奏を聴いてもそう。さっきバルシャイで聴いてもみたが、前2つより演奏は悪かった気がする。ただテンポを速めにすることで退屈感は若干解消されたが。スコアを見る限り、技術的な極致であることは疑いない。第1楽章の面白さは交響曲のなかでは9番以上であることもわかる。しかし2楽章以降、凄いのであるが眠たくなってしまうのはこりゃいかに。第4楽章もスコアを見たときに冒頭のワーグナージークフリートの葬送行進曲」から始まり引用が多く、音楽もパッサカリアで、盛り上がりの起伏のある変奏曲であり感動したものであるが、最近はコーダ=フィナーレに向かうまでに退屈を感じてしまう。この曲の最終場面は面白いのに。最近、ショスタコーヴィチは4番ばかり聴いている。モノローグな2楽章、発想が面白い1楽章、3楽章と。