• 日本は現実をみなければならない。

この言葉を言ったのはエメ・ジャケ。1994年のキリンカップのことである。当時W杯予選で敗退した者同士(フランスはスウェーデンに独走を許し、最終節ブルガリアにホームで敗れた)の戦いだったが、完璧に負けた。今回のキリンカップの日本代表は、現実を振り返る時間がないのだから、本当に困ったモノだよ。
あの時のフランスは意外と良いメンツで来ていたんだなぁと振り返ってしまった。(クラブ名も書いて欲しいなら書くが)

GK:ベルナール・ラマ
DF:ジョスリン・アングロマ、ローラン・ブラン、マルセロ・デサイー、エリック・ディメコ
MF:ディディエ・デシャンポール・ル・グエンユーリ・ジョルカエフエリック・カントナ
FW:ジャン・ピエール・パパンダヴィド・ジノラ

が日本戦のスタメン。ディメコですよ。この人ディフェンシブハーフじゃん。この後ビセンテ・リザラズが出場しています。他にもクリスティアン・カランブー、当時はマルコ2世とか言われたニコラ・ウエデック*1が出てますな。他に、オーストラリア戦出場したのはエマニュエル・プティレイノー・ペドロス、コレンタン・マルタン、加えてファビアン・バルテズ、クリストフ・デュガリーは代表デビューだったのね。ちなみにもっと重要なことは日本戦がパパンとジノラとカントナが一緒に出た最後の試合だそうですよ。
現在の日本代表は当時と比べると個々では劣っていない気がする。当時は全員Jリーガーだったはずで、世界を知る者もいないが、今回はそういうわけでもない。まして相手もフランス代表のようなチームでもないのだ。(もっというとフランスが変革をし出すのは1994年の8月である)現実に必要なのは緊密な戦術と個々の意思なのだが、ジーコに前者は確実に期待できるわけがなく、私はジャケの冒頭の言葉めいたことを何度も書いているんだな。ふむ。

*1:今年、現役引退を発表