マーラー交響曲第6番の2回目のハンマーの後のシーンの悶え苦しみ方は尋常でなく良いですな。ベルやソロ・ヴァイオリンといった、自らが天国的なものとして演奏に使ったものから一転して死がやってくる様が。
CDとしては、「死そのもの」が存在している交響曲第9番とセットで考えてもヴァーツラフ・ノイマン最後のマーラーチクルスが良い。何で、交響曲9番があれほど良いサー・ジョン・バルビローリの6番は斯くも良くないのか。(バルビローリ盤の評価は高いが、個人的には好きになれない。ハンマーの音が悪いし。)

マーラー:交響曲第9番

マーラー:交響曲第9番

そのちょっと前の時期には、「復活」の楽譜を思い出して、復活賛歌のあたりから、最後のフィナーレの当たりまで大体頭で再現できていたな。虚しい。歌詞まで殆ど覚えていたな。好きな曲だから。
この曲の面白いところは、一度出た4つの主題が、全て声を伴って再現されるときの感動が素晴らしいことですな。まぁ著名評論家や音楽家の一番、作曲技法的に良くできているのは第1楽章か第3楽章という意見には確かに賛同しますけど。(個人的には1だと思う)
マーラー : 交響曲第2番ハ短調 「復活」

マーラー : 交響曲第2番ハ短調 「復活」

マーラー:交響曲第2番

マーラー:交響曲第2番

バッハは朝のバロックもビックリなくらい、殆ど毎日のように「フーガの技法」の最初の4曲が、さまざまな演奏によってなされます。目覚めるには良い音楽だ。