ティンクルマンの再来

早朝から目が覚めて、見るつもりもなかったマンチェスター・シティーの試合を後半見てしまった。
ちなみに、当初誰が出ているかも確認していなかったので、第一印象、「この2番の選手はよく動くなぁ、イイ選手だなぁ」でした、マイカ・リチャーズイングランド代表ですね。
それから、昇格組のスウォンジーフットボールはユニフォームの色を赤く塗ったらアーセナルより優秀かなと思ったこと数度。マン・シティーが確かに堅い守りをしてイタリア的に取ったら速攻を狙っていたわけだけれど、パス回しの速さと自分たちの展開の仕方がしっかりと戦術にあることを高評価したいところ。加えてチームにユトレヒトから新加入のGKミシェル・フォルムがかなり当たっていた。これは期待したい選手ですね、一応オランダ代表。もう27歳だが。
さて、試合はと言えば、とにかくシュートは撃てどゴールが入らずに苦労していたシティーが、やっとこさエディン・ジェコがこぼれ球押し込んで先制。どんな形でアレついに点が入った。
その後、満を持してエル・クン・アグエロ娘婿を投入、下げたのは4-5-1の中盤の守備の真骨頂、ナイジェル・デ・ヨンクで、4-4-2にシステムが変更。その後、リチャーズのグラウンダーのクロスを見事に合わせたアグエロのゴールは流石の一言。そしてループシュートはミスしたけれど、ダヴィド・シルバの得点を見事にアシスト。
ところがどっこい、その次に入れた選手が、ディフェンダーのステファン・サビッチで、ロベルト・マンチーニさんは「5」を指示、まさかのファイブバックになって、あっという間に4-4-2で強くて主導権を握っていたシティーが終了。スワンズが再び攻める時間帯になるという不思議采配。その後ジェームズ・ミルナーを入れるあたりでは、アグエロのポジションをもっと下げろとか言い出す始末。
このあたり、私は、マンチーニイングランドに来たイタリア人監督、「ティンクルマン」クラウディオ・ラニエリの再来だと思いましたが、そんな停滞ムードでも一発でゴールを決めてしまう娘婿の個人の凄さに脱帽というところ。
4-4-2の時間帯は本当に強かった、それ以外は毎度のカルチョなチームでしかなかった。
ただ、このチームの分厚い選手層、もし本当にカルロス・テベスアグエロがツートップを組んだら恐ろしいことこの上ないね。テベスは身長が低い選手ですが、ボカにいたころから、ユナイテッドのときもそうでしたが、彼は所謂「第1FW」が上手い選手なのです。ジェコは確かに高さがあって良い選手ですが、テベスのハマったときの凄さを知っていると、テベスアグエロってのは本当に恐い。
ただ、救いは、マンチョは彼の信条で、4-5-1しかしませんから。