• 夏の推薦図書 20選

サッカーの本。日本で書かれている本に限る。
英国の有名な戦術分析兄さんが推薦図書を色々紹介していた事例に見倣い
私も、色々と書いてみた。

    • 戦術、監督関係

ジョナサン・ウィルソン ピラミッドをひっくりかえす、サッカー戦術の歴史

サッカー戦術の歴史 2-3-5から4-6-0へ

サッカー戦術の歴史 2-3-5から4-6-0へ

19世紀以来のサッカーの歴史、戦術の歴史を知る格好の素材。強いて言えば2006年の本なので、最新の戦術および著者の専門外であるスペインなどに疎いという点を除けば、これ以上ない本である。特に50年代から00年代初頭までの、複雑に色々とあるトピックを知る点で役に立つ。
リヌス・ミケルス チームビルディング
ミケルスの「勝つチーム」作り トータルフットボール&バルセロナの原点

ミケルスの「勝つチーム」作り トータルフットボール&バルセロナの原点

サッカー史に残る名監督が、自身の監督論や戦術に対する見解を語り、チームを作るという点を述べた本。一つ一つの言葉の裏にある部分まで理解を得ると大変に勉強になる。
カルロ・アンチェロッティ アンチェロッティの戦術ノート
アンチェロッティの戦術ノート

アンチェロッティの戦術ノート

現役監督が、さまざまな切り口から戦術的見地を述べている。監督はこのような思考で試合に臨んでいるとわかる上、現在進行形の話が多い、好素材。
チャールズ・ヒューズ 必勝パターン
サッカー 勝利への技術・戦術

サッカー 勝利への技術・戦術

言わずとしれた、戦術書の古典。これを読んで理解したことがない人が戦術を語れるはずがない。最近では西部謙司が明らかな誤認をして引用をしたことで注目を浴びている。
ブルーノ・オリヴェイラ モウリーニョ
モウリーニョ どうしてこんなに勝てるのか?

モウリーニョ どうしてこんなに勝てるのか?

現代の名監督、ジョゼ・モウリーニョの何故彼が勝てるのか?という点について、戦術、管理について重点を置いて述べてある貴重な書物。巻末にあるモウリーニョの試合に関しての戦術分析の記録も見逃せない。

ケン・ブレイ 如何にして点を取るのか?科学と「ビューティフルゲーム」

ビューティフル・ゲーム―世界レベルのサッカーを科学する

ビューティフル・ゲーム―世界レベルのサッカーを科学する

科学の色々な面から、サッカーを見るという点で世界に際立つ名著。
サイモン・クーパー サッカー経済学
「ジャパン」はなぜ負けるのか─経済学が解明するサッカーの不条理

「ジャパン」はなぜ負けるのか─経済学が解明するサッカーの不条理

経済学的な観点からサッカーの世界を見る、分析として大変興味深い著作。日本版の為に書かれた「何故日本は敗れるのか」は世界から見る日本代表を考える点で非常に大事な文章。
フェラン・ソリアーノ ゴールは偶然の産物ではない サッカーの世界におけるマネジメント概念
ゴールは偶然の産物ではない~FCバルセロナ流世界最強マネジメント~

ゴールは偶然の産物ではない~FCバルセロナ流世界最強マネジメント~

サッカーのクラブマネジメントにおける、「奇跡的名著」と言われるに値する、非常に素晴らしい著作。クラブの経営戦略というものが如何なるモノか、そして目的のためにどういう手段をとるかといったことを理解できる。
デビッド・ホルコーバー 90分のマネージャー講義
サッカー名監督に学ぶ勝つための経営学

サッカー名監督に学ぶ勝つための経営学

  • 作者: デビッド・ボルコーヴァー,クリス・ブラディ,オープンナレッジ,北村礼子
  • 出版社/メーカー: オープンナレッジ
  • 発売日: 2007/04/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 2人 クリック: 30回
  • この商品を含むブログ (5件) を見る
サッカーの監督(英国的にはマネージャーという)と会社の経営者(こちらも英語ではマネージャーという言葉も当てられる)について、経営学的な観点から、成功である、サッカーのゴール、勝利というモノ対しての道筋を見る本。
サイモン・クーパー フットボールの敵
サッカーの敵

サッカーの敵

欧州、南米等、世界を駆け回った著者が記す、フットボールの表舞台とはまた違った一面を知るドキュメンタリーの名著。なお世界的に有名な著者の処女作である。

    • 日本サッカー関係

岡田 武史 白石 豊 日本人を強くする

日本人を強くする (現代プレミアブック)

日本人を強くする (現代プレミアブック)

スポーツメンタルトレーニングの第一人者である白石に教えを請い、色々と監督としての成功の糸口をたぐり寄せようとする岡田の様々な試行錯誤を見ながら、日本が強くなる為に何かを読んでいる側が色々考えさせられる著作。
小澤一郎 サッカー選手の正しい売り方
サッカー選手の正しい売り方 移籍ビジネスで儲ける欧州のクラブ、儲けられない日本のクラブ

サッカー選手の正しい売り方 移籍ビジネスで儲ける欧州のクラブ、儲けられない日本のクラブ

日本サッカー、特にJリーグにおける、問題の一つである移籍問題について、中心となっている人物に対するインタビューを含む重点的に書かれた、貴重な著作。
永井洋一 日本のサッカーはなぜシュートが決まらないのか!?―ベスト8飛躍の課題と現実
日本のサッカーはなぜシュートが決まらないのか!?―ベスト8飛躍の課題と現実

日本のサッカーはなぜシュートが決まらないのか!?―ベスト8飛躍の課題と現実

日本サッカーについて、取り上げる取り上げられる分野とは、外部の人間が日本サッカーに関しての示唆に富む意見を述べている著作
イビチャ・オシム 恐れるな! なぜ日本はベスト16で終わったのか?元日本代表監督が、日本代表の2012年W杯代表に関しての分析を含め、今後について述べている本。
森田浩之 メディアスポーツ解体―“見えない権力”をあぶり出す
メディアスポーツ解体 ~<見えない権力>をあぶり出す (NHKブックス)

メディアスポーツ解体 ~<見えない権力>をあぶり出す (NHKブックス)

日本サッカーで大きな位置を占めている、スポーツメディアが、スポーツの内容を取り込んで作り上げている「見えない権力」について取り上げている、社会派な著作。

    • その他

フィル・ボール モルボ

バルサとレアル―スペイン・サッカー物語

バルサとレアル―スペイン・サッカー物語

スペインフットボールについて、カナダ人の著者が記した、文化、歴史、魅力を書いた著作
アレックス・ベロス フチボウ
フチボウ―美しきブラジルの蹴球

フチボウ―美しきブラジルの蹴球

英国人の著者がブラジルフットボールの色々なトピックから書いた著作
ブライアン・グランヴィル ワールドカップの歴史
ブライアン・グランヴィルのワールドカップ・ストーリー

ブライアン・グランヴィルのワールドカップ・ストーリー

今なお現役のフットボール大家が記すワールドカップの歴史。日本語版は第1回大会から16回大会まで書かれている。
ポール・ブラウン サッカー非公式王者の歴史
UFWC サッカー非公式世界王者の歴史

UFWC サッカー非公式世界王者の歴史

サッカーにおける2大目出度い期間である、UFWCが記す、サッカーの表舞台とはまた違ったサッカーの歴史。
マイケル・ルイス マネー・ボール
マネー・ボール (RHブックス・プラス)

マネー・ボール (RHブックス・プラス)

サッカーとは違う競技だが、「隠れた選手の価値」を考えることを、欧州フットボール関係者に知らしめた名著である。この本を読んだことがない人と読んだことがある人では、違いが出る。サッカーが好きな人間でも読むべき本である。

    • 漏れた本

忘れてた。戦術の総論を知る上で良い本です
オレンジの呪縛――オランダ代表はなぜ勝てないか?

オレンジの呪縛――オランダ代表はなぜ勝てないか?

名著といわれるが、私が未読
ジョゼ・モウリーニョ 勝者の解剖学

ジョゼ・モウリーニョ 勝者の解剖学

中身は面白いのが、訳の日本語が酷すぎる
エリクソンの「脱・カリスマ」管理術 ― イングランド代表を再生させたマネジメント哲学

エリクソンの「脱・カリスマ」管理術 ― イングランド代表を再生させたマネジメント哲学

エリクソンだから。中身は面白いんだが。
ストライカーのつくり方 アルゼンチンはなぜ得点を量産できるのか (講談社現代新書)

ストライカーのつくり方 アルゼンチンはなぜ得点を量産できるのか (講談社現代新書)

特定のポジションについてだけの本だったので泣く泣く切った。
勝者のエスプリ

勝者のエスプリ

もうヴェンゲルが名古屋サロンパスを率いてから何年経ったかと思ったら切った
日本サッカーと「世界基準」 (祥伝社新書 (046))

日本サッカーと「世界基準」 (祥伝社新書 (046))

ドイツW杯から時間が経ったので切った
監督ザッケローニの本質

監督ザッケローニの本質

日本サッカーの問題提起に集中したら漏れてしまった
助っ人外国人が本音で語る 良い日本サッカー もっと良くなる日本サッカー

助っ人外国人が本音で語る 良い日本サッカー もっと良くなる日本サッカー

これも選考途中で落としてしまった
バルセロナが最強なのは必然である グアルディオラが受け継いだ戦術フィロソフィー

バルセロナが最強なのは必然である グアルディオラが受け継いだ戦術フィロソフィー

タイトルが悪い。原題は「バルセロナのゲームモデル」である。


最後に、一番戦術的な本を紹介

21世紀のサッカー選手育成法 ディフェンス編

21世紀のサッカー選手育成法 ディフェンス編

ディフェンスから戦術の1から全てを学ぶことができる本。
特に、この本の33pにあるフローチャートが非常に秀逸。
またトレーニングという点でも、この本のトレーニングは特徴があって
ボールを奪取してからの動きまで考えられている、非常に優秀な本。