平和≠非戦

終戦記念日です。
毎度の事ながら、終戦記念日は平和のことを考えようというお話になるわけですが、

平和のことを考えることと、戦争をなくすということはイコールにはなりません。
平和の反対が戦争ではないからです。
戦争状態というのは、主に国家間同士を意味する言葉ですから、俗に言う内戦状態、内乱はこれには入らなくなります。一応戦っているから、暴力をなくすことが平和なのでしょうか?

じゃあ戦争もしていないし、内戦停止状態の国は、平和なのでしょうか?
だいたいそういった国で起こっている状況は、難民の続出、略奪、陵辱といったことが頻発していたりします。そんな状態でも平和か?と問われたときに、何と答えるのでしょうか

では、そんな外に出るのも危険な状態の時に、有するモノといったら、抑止力と大概は答えるでしょう。
唯一違うのは日本社会党で、武器を捨てて平和を説けば絶対大丈夫、と常に言っています。その名残の政党の福島瑞穂さんも言っています。

私はあの考えだけは、絶対に理解できません。
歴史を紐解いてもそんな考えが成立した社会、国家は世界のどこにでも存在しません。
論理が成り立たないわけですし、成立するための条件があまりにもハッピーに考えすぎです。

抑止力は一言で言えば、侵略に対する武装ですから、武装解除が成り立つ為には、侵略の危険がなくなることが重要で、そのために危険を除去することをまずは始めるべきです。
日本で言えば、危険な国、朝鮮や中国があたることになりますが、そのあたりとの外交があって防衛、平和の話があるべきだと思いますが、どうも「平和」だけの話になると、頭にお花畑を作っている人たちのお話に付き合わないといけないと思うと残念ですね。

平和研究講義 (岩波テキストブックス)

平和研究講義 (岩波テキストブックス)

上手な講義を聞きたいモノです。
今まで読んだ中ではこの本の序論が一番素晴らしい内容だと思います。
それにしても、平和を築くことの難しいこと。