今更ですが、読んだ本に書いてあった映像を見てみました。

数学でわかる100のこと_いつも隣の列のほうが早く進むわけ

数学でわかる100のこと_いつも隣の列のほうが早く進むわけ

それは、1994年のシェルカリビアカップのバルバドス対グレナダの試合です。

何で有名なのか?と言いますと、勝ち抜くならオウンゴールした方が早い
という事象が発生したからです。Youtubeの映像の解説にもありますが「なるほど、わからん」
日本語で説明してある文章はあるので、「バルバドス対グレナダ」とか検索をしたら出ます。


私もちょっと簡単に説明。
まず試合の状況を確認。3チームによるリーグ戦の3戦目
バルバドス0-1プエルトリコグレナダ2-0プエルトリコ
が行われた後という状態。
さてバルバドスが進出するためには、2点差以上の勝利が必要になります。
そして試合はバルバドスが2-0とした後、グレナダが83分に2-1と一点を返します。
バルバドスは1点を決めないと進出できません。
そこでバルバドスが行った行為が「自殺点」。即ち延長戦の得点に賭けたわけです。
当時の延長戦のルールは、日本のJリーグで「サドンデス」という名称でお馴染み「ゴールデンゴール方式」(どちらかに1点決まった段階で試合終了)でした。
ところが、このカリビアカップでは「延長のゴールは2倍としてカウントする」というルールを付け加えていました。だから延長で1点決めたら2倍の2点が入って、2点差が自動的に付くという状態。そしてバルバドスは延長4分にゴールを決めて勝ったとさ。つまりゴールが入って3-2だけど、2倍ルールで4-2で試合終了バルバドスが勝ち抜け
ちなみにカリビアカップ、決勝リーグではバルバドスは1勝もできず優勝はトリニダード・トバゴでした。


サッカーのこういったルールの不条理をついたやり口というのは、1998年のタイガーカップ、グループリーグ最終戦タイ戦にて、インドネシアのDFがわざとオウンゴールを献上して試合に敗戦し、次の対戦相手を開催国ベトナムではなくシンガポールを選んだという事例があったらしい。ちなみに優勝はシンガポールでした、世の中そんなに簡単に物事は進まない。


五輪の本に載った皮肉なのか、バドミントンではわざと負ける事例が発生し失格処分。女子サッカー日本代表なでしこジャパンも、なんかそんな話がありましたが露骨じゃなかったからね。露骨なオウンゴールイカン。ちなみに女子サッカーの1位と2位の待遇の差はちょっとヒドすぎでしたね。カーディフからニューカッスル・アポン・タインとか主催者側も考えろよ。この時に色々言われましたが、私は松木安太郎さんの「サッカーの場合、勝ち点1は取ったんですからね」と表現した彼のスマートなセンスには感心しました。


こういう相手選びのなんかアヤシイ話と言えば、1954年のワールドカップ、スイス大会だと思うのは私だけでしょうか?ベルンの奇跡・・・ハンガリーマジック・マジャールの過酷スケジュール。