2023年 未練杯 NE感想戦

今年も日本最大のモックドラフトイベント「未練・或爺杯」(通称、「未練杯」)が行われました。
2023年も、私はニューイングランド・ペイトリオッツ(以下NE)のGMとして参加させていただきました。2年連続。
結果は以下のリンクから
いつもどこかのサブアリーナ 『未練・或爺杯モックドラフト2023』


今回のドラフトでのNEの戦略については、前回までにブログで書いた内容を踏まえ
NEのドラフト前調査の記事にしっかりと目を通して、誰を指名しそうか選別をしたうえである程度の選手に絞ります。
1巡14位で、優秀な選手を指名しようというのが、最初の戦略でした。
Christian GonzalezDevon WitherspoonのCB2名、Top10級残ってたらイイなぁ。 NEってCBを1巡したのはDevin McCourty以来いないし、1巡で大当たりCBを引いたのはTy Law(1995年)以来ないわけで、CBはこの2名以外考えていませんでした。プロボウル級になりそうな素材が少ないわけです。
Broderick Jones LTで唯一狙える位置と素材の価値がマッチしている選手でした。14位で取れたら完璧だなと思っていました。
そしてBijan Robinson、RBだけれども14位で指名するならこれなら文句ない素材です。
以上の4名狙い。


で、これ、面白くない。当たり前の勝負過ぎて面白くないんですよ。そんなこんなでネタでボルチモア・レイヴンズGM
QB Mac JonesLamar Jackson をトレードできるか?
と問い合わせました。Lamar については彼がチームにトレードリクエストをしたというニュースが出ていましたし、Jones側の不穏なニュースもちらほら見ているので、トレードしても面白いとは思いました。で、問い合わせた段階では、相手の要求が高すぎてトレードできないだろうと思ったら、結構安い条件が来ました。

NE: Mac Jones、2023 1巡、2024 1巡
BAL: Lamar、2023 1巡

目を疑いました。安い。例えば2021年のトレードを思い出してください。Jared Goffと2021 3巡、2022 1巡、2023 1巡 + Matthew Stafford と考えたら1年分少ない。しかも23年の1巡が残ったのもラッキーでした。で、1巡14位は1巡22位に変わりました。QBのLamarに関しては怪我さえなければ凄い選手ですから、許容。
あれ?シナリオが全部狂った・・


で、既にトレード成立してから臨んだ未練杯本番。トレード発表のタイミングを3位指名後と決めて、フタを開けたらもっと凄いことが起こってました。
ただ、1巡22位からジャンプアップする力が残っていませんでした。
CB2名が10位までに消えました。大体予想通り。Broderick Jonesは11位で消えました。14位では取れなかったことと、Paris Johnson Jr.が先だったのは少し驚きました。Peter Skoronskiは14位なら取れたんでしょうが、悩むところです。
で、22位に指名権が移っていたので、ほぼOTも諦めていて、Bijan Robinsonが取れるのか否かをずっと見極めていました。
その間、数本トレードの話が来ていましたがイマイチ決まらないもどかしい時間と、16位のSkronskiが消えたあたりでトレードを思いついて25位のNYGのGMとトレード話を持ち掛けました。
NE: 1巡22位+4巡107位←→ NYG: 1巡25位+3巡89位
Bijan Robinsonが残っていたら22位直前まで回答を待つという話で合意しましたが、19位でTBに指名され破談となりました。
まぁNEのチーム状況考えたらRB指名は結構ありえない話ですが、Robinsonの能力は本当に高いので現実のドラフトでは注目しています。
プランA終了。


プランBを考える間もなく、このNYGトレード破談の直後に来たのが、JAXからのトレード話でした。
NE 1巡22位
JAX 1巡24位+4巡127位
という話でした。NEが誰を指名するべきかを考える間もなくでしたが、一応引っ掛けの意味を持って「誰を指名するの?」と聞いたら、狙っている選手と違ったので即断でOKを出しました。
とにかく2日目用の指名権を稼ぎたいというのが優先でしたので、文句なしです。
で、NEはこの時、誰を待っていたのか?というと
まずはWR Jordan Addisonでした。彼はNEのドラフト前訪問といい結構実際のドラフトで指名されそうな雰囲気が出ているので、どこで指名するかを考えていました。続いて WR Zay Flowers。これも同様です。1巡 WR指名というとN'Keal Harry(2019年)という失敗もありましたが、ビル・ベリチックもDeVante Parker、Brandin Cooksとか1巡WR好きな傾向はあると思ってます。(古くはRandy Mossしかり)
あとはSAF Brian Branch を考えていました。SAFで1巡級となると彼くらいしかいなかったというのが現実。
EDGEのMyles Murphyとはプライベートワークアウトしていますが、やはり1巡でEDGEは指名し辛い。


で、Addison、Flowers、Branchの3名、24位でも高いんじゃないの?という疑問をつけながらも、ゆっくりと21位のLAC以下眺めていたら、次のトレードのお話が来ました。
BUFからトレードに興味があるか?と話が来たので、1巡25位 ←→ 1巡27位 + 4巡130位 +5巡137位と書いたのですが、実は先にトレードのチップで137位が使われていました。(これに気づいたの未練杯終了後でした、スイマセン)
「欲しい選手がいたら検討」ということで待っていたら、A. J. Epenesaに興味があるか?という話だったので、彼を何巡相当で考えるか微妙なところでしたが、正直24位でAddisonもFlowersもBranchも指名したくなかったので、トレードダウンを優先させました。何より大事なのは2日目用の指名権確保。
BUFの指名はEDGE Nolan Smithでした。そういえばスリップしていましたね。ただ、彼は軽そうなんでスキーム的にもNEには微妙だったんで、抜けていました。プライベートワークアウトしているんですけどね。1巡で取るならやはりEDGEよりも大きな穴のポジションがある。


NYG、SEAと、誰を指名して驚かないからこそ、欲しい選手を指名されたくない不安を乗り越えて、27位がやってきました。この段階で違うチームからトレードの話もありましたが美味しい条件じゃなかったので断りました。
27位指名に相当する選手という意味も考えて、
Jordan Addison USC WR
を指名。Mac Jonesだろうと、Lamar Jacksonだろうと、QBが誰でもある程度はイケる素質。スロットレシーバー以外もこなせるという点も加味して、Flowersよりっもこっちを優先しました。未練杯の解説では驚かれていましたが、そもそもNEの穴はWRにある点、この指名は悪くない。そして14位から下げても指名できたのは結構重要です。この後、WRが結構パニックバイのようになった指名が続いたので、これは安堵しました。


さて、チームビルディングの考え方で言うと、今のNEの問題は各ポジションで戦力が足らないというのが本音です。これは未練杯の解説で言われていたことと同意ですが、補強方針は違います。超スター級を沢山入れて強くしようというのも考えもありますが、超スター級はQB、CB、EDGE以外のポジションではありえません。今ドラフトでいえば、Bryce Young、CJ Stroud、Will Andersonくらいしかいません。CBのAqib Talib、Darrelle Revis、Stephon GilmoreとFAから取ってくる方がある種実用的。Chandler Jonesのような感じの選手が2023年のドラフト候補にいたのか?となると微妙というほかありません。だからこそ、コツコツと戦力を拡充する方向に進むわけです。2日目に4人から5人は欲しい。


2日目の注目選手に関しては、別項を設けるとして、Lamar Jacksonが入ったらどうなるのか?問題
Lamar の32MのCap Hitに対して、空きが11MほどでMac Jonesが4.5Mほどなので、数名クビにしないと取れませんね。まぁ候補選手はある程度考えられるのでアレですが、やはりLamar JacksonとMac Jonesをトレードするのは現実的ではなさそうな感じがします。
今回、未練杯を臨むにあたっては、当初のQBはMac Jonesでしたので、それ用の資料とマインドセットで臨んでいましたが、やはり現実のドラフトでも1巡では余程のスリップが起こらない限りCB、LT、WRから指名をするのではないかという予想です。で、残っているのがWRということになる感じ。
とにかく、今回の未練杯はNE担当としては楽しめました。QBの交換は最初に想定していませんでしたが、必要な選手をトレードダウンして取るというミッションが達成できたので90点は出したい、そんな感じです。

2023年 未練杯予習 戦略編

今年も日本最大のモックドラフトイベント「未練・或爺杯」(通称、「未練杯」)が行われます。
2023年も、私はニューイングランド・ペイトリオッツ(以下NE)のGMとして参加させていただきます。2年連続。
何故、ペイトリオッツなのかというと、ビル・ベリチックというHCに非常に興味がある。戦術スキームが面白かったり、特有のドラフト戦略があって、モックドラフトをやる立場としては読みやすい。他所のチームもやりましたがNEはやりやすい。自分の最も好きなニューヨーク・ジャイアンツよりもやりやすい。


昨日の選手の予習に続いては、今回はドラフト戦略の予習。
ポジションニーズが
1. オフェンスライン(特にオフェンスタックル)
2. コーナーバック
3. ワイドレシーバー
4. セイフティー
5. ディフェンスタックル
6. エッジラッシャー
7. ラインバッカー
ということに対して、保有している指名権は
1巡14位、2巡46位、3巡76位、4巡107位、4巡117位、4巡135位、6巡184位、6巡187位、6巡192位、6巡210位、7巡245位
ということで、多いか少ないかという観点でいうと、3巡までにもう数本欲しいというのが本音です。
14位という微妙な順位の問題は、取れる選手が適正な位置で指名できるのか?という問題に尽きます。
Mac Jonesが15位だったとき、ドラフト前の予想では10位以内確実と思われていました。そんな選手が落ちてきたので驚きとともに覚悟を持って指名したというのが実情。誰が欲しかったのかは真下ではないですが、あれは指名してもおかしくない。QBって特殊なポジションですから。
むしろ昨年のCole Strangeの指名順位はいただけませんでした。(直前にDevin Lloydを取られたからだと思ってるけど)


今年のドラフトは決定的な1巡級の決定的な選手が少なく2日目(ドラフト2巡および3巡)を待った方がよさそうなこと。ニーズに見合う選手を取るなら2日目に指名権が多い方がと思います。
踏ん切りをつける意味でも、誰が残っていたら指名なのかというところです。
CBの2名Christian Gonzalez、Devon Witherspoonなら指名はわかる。
OTでは、Broderick Jonesがいたら指名したい。Paris Johnson Jr.はどう評価するのか(個人的には14位では高い)、Broderick Jonesが売れてPeter Skoronskiが残ったら指名なのだろうか?という問題です。まぁNate SolderやIsaiah Wynnを指名したチームなのでなんとも形容しがたい。1巡級のOLって大当たりを引くと10年はチームを支える存在になるので良いのを指名したい。1巡で指名するなら。
WRは、候補のJordan Addison、Zay Flowersにしても14位は高い。 Jaxon Smith-Njigbaも実に魅力的ながら微妙。2巡では残らないかもしれないが14位では微妙な選手たちが多いのが今回のドラフト。CeeDee LambやJerry Jeudyの時とは違う。
SAFは、指名したい選手が1巡級とは言い難いながら1巡下位から2巡級のBrian Branchというところ。Marte Mapu等々3巡位にSAFの素材がいる感じです。
DTなら、Jaquelin Roy、Mazi Smithなら3巡、早くても2巡です。問題は素材だけなら一級品のJaren Carterというところです。彼が14位まで残っていたら指名する胆力があるのかというお話。多分どこかトレードアップしてでも取ると思いますし、10位以内で売れていると思っているので今回のNEの話では除外。
流石にエッジとラインバッカーに最初から突っこむとは思っていないので割愛。残っていたら欲しいと思う素材はいますが、14位に向いている素材がいないのが現実。(そう考えると17位でJJ Wattを指名したモックドラフトは懐かしい)
むしろ14位なら取りたいと思うのは、RBのBijan Robinsonだけ。ただ前回書いた通り、デプスがダブつきます。(その割に7巡まで考えたモックドラフトでRBの指名があるのは結構驚く)
で、4月20日の未練杯直前になってNEは、ケンタッキー大学のWill Levisが訪問したというニュースが出てきて、さすがに指名(おそらくトレードアップは確実に必要)はしないと思いますが、QBも考えないとイカンのかという問題。ジョーンズは1年目2年目とOCが変わったこともあり伸び悩んでいるのは明らか。ドラフト直後にチーム首脳陣が思い描いた成長をしていないのは当然ですが、ラスベガスにマクダニエルズを引き抜かれた後の対策がマズかったんでねぇ。難しい。


結局言いたいこととしては、昨季のペイトリオッツプレーオフ進出ならなかったのは、チームの底力不足という点に尽きます。シーズンが長く怪我人が出た際の補充要員はどうだったのか?と問題があったのはOL。被サックも多かった。結局パスや得点を決められてしまっていて相手攻撃を抑えきれていなかったのがDB。見ていて迫力が足りない(DL+LBの)フロント7。充分とは言えないレシーバー陣。だからこそ指名権(特に3巡までが欲しい)を増やして良い選手を増やしていく方が得策のような気がしてなりません。

2023年 未練杯予習 選手編

今年も日本最大のモックドラフトイベント「未練・或爺杯」(通称、「未練杯」)が行われます。
2023年も、私はニューイングランド・ペイトリオッツ(以下NE)のGMとして参加させていただきます。2年連続。
何故、ペイトリオッツなのかというと、ビル・ベリチックというHCに非常に興味がある。戦術スキームが面白かったり、特有のドラフト戦略があって、モックドラフトをやる立場としては読みやすい。他所のチームもやりましたがNEはやりやすい。自分の最も好きなニューヨーク・ジャイアンツよりもやりやすい。
2012年にNE担当で参加した未練杯では見事にChandler Jonesを当てたので、結構思い入れがあります。まだまだ現役で活躍しているのは、指名した立場として本当に喜ばしい。


今回のNFLドラフト、1巡1位はおそらくBryce Youngで決まりです。QBが必要なカロライナ・パンサーズが全体1位までトレードアップしてますからね、余計なことを考える必要はありません。
で、NEの順位はというと14位。実に様々な選択肢が考えられるので、いろいろとみていきましょう。
まずはポジションニーズ、チームが必要としているポジションですが
1. オフェンスライン(特にオフェンスタックル)
2. コーナーバック
3. ワイドレシーバー
4. セイフティー
5. ディフェンスタックル
6. エッジラッシャー
7. ラインバッカー
声高に言われているのは上3つ。まずマック・ジョーンズを守り切れない理由を考えるとラインの弱さとレシーバーの重要性。ジョーンズ(2年前のドラ1)を守るためには何か手を打つ必要はあります。
守備はだいたい全てのポジションが超一級品と呼べる選手が足らず(敢えて上げるならマット・ジュドン)、特にベリチック優勝時にはエースとなるCBがいましたから、その不足は否めません。Sについてはデビン・マッコーティ引退により穴が空いたので欲しいというのは本音。
5,6,7,に関しては守備で仕留める選手が欲しい。ランをもっと早急に止める、相手のQBをハリーするだけじゃなく仕留めたいんですね。
ということで、あらゆるポジションに底上げがしたい。そんなNEという状況とマッチするドラフト候補を見ていく必要があります。

1. OL
今ドラフトの1番評価が高いラインとしては、
Peter Skoronski(Northwestern 6-4 313)があげられます。運動能力高くてプロテクションも上手なんですが、如何せん腕が短い(32 1/4)のが玉に瑕。G向きというのが実情です。コルツのQuenton Nelsonのように活躍できるならなんともという話。ただ、NEは昨年の1巡でCole Strangeを指名した始末、Gで取るのは悪手。ただしRiley Reiffなどと契約はしたけれど、Trent Brownも不安がある上に、Ishiah Wynnはたぶん戻ってこないOTの層は薄いので試すといえば価値はあります。
1巡級のLTとしては、Broderick Jones(Georgia 6-5 311)がいます。理想的なサイズ、運動能力を持っていて、問題は14位までに残っているのか微妙なところ。取りたい素材ではありますが、他所や他のポジションの選手との兼ね合いになるでしょう。
その他、1巡下位なら取りたい素材が、Paris Johnson、Darnell Wrightという2名です。シニアボウルの評価を鑑みると、1巡はOTをスルーして、Tyler Steenとなってもおかしくない。


2. CB
Strphone Gilmore、JC Jacksonと、スター級が続けて居なくなったポジションですから、スター候補が欲しい。
Christian Gonzalez(Oregon 6-1 197)

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Devon Witherspoon(Illinois 6-0 181)

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がTop10級という意味で双璧です。14位までに残っていたら取るかもという感じ。前者とはコンバインで面談していますが、NEって1巡でCB指名しないんですよね。とっても気になる事象。そもそもCBは下位指名で優秀なのを発掘する印象。(前述のJacksonはUDFA)


3. WR
Jacobi Meyers等が移籍、JuJu Smith-Schusterをオフに補強と、OCがBill O'Brien復帰とあって、いろいろと変わりそうな気分もあるこのポジション。N'Keal Harryなんてのを2019年に1巡で指名するミスといい、上位でWRを指名しては失敗している印象がある過去のNE。それでもQBのジョーンズのことを考えたら補強は必須と考えられています。Meyersのお給金出せないんだもん。
Jordan Addison(USC 5-11 173)、Zay Flowers(5-9 182)が指名の噂が上がっています。背は小さめながら最高速と加速で勝負できるタイプ。まぁWelkerとかいた時代のOCだっただけはある傾向とも思えます。対岸にDeVante Parkerという大型のWRがいるのも大きいと思われます。ただこの両名、14位で取るのは少々リスキーに感じますし、トレードダウンしてから勝負をかけたいところというのが個人的な感想。


4-7のポジションおよびRBなどは、おそらく余程のことがないと1巡で指名しないと思っています。TexasのBijan Robinsonなんかは本当に優秀な選手で、RBとしては確実に超一級品、なめらかで捕まえにくそうな上に、パスキャッチも上手。チームの核になる素材ですが、Rhamondre Stevensonがルーキー契約、James Robinsonと2年契約、Pierre Strong Jr.とKevin Harrisが昨年のドラフトというところで、RBの1巡指名はダブつく印象があります。それがチーム運営上の不安点ですね。Robinsonは非常におもしろい選手なのでどこが何位で指名するのか注目です。

2022年 NFLドラフト 1日目 感想 NYGとNEについて

予想がつかないレベルを超越していた

NFLドラフト1日目が終わりました。
全チームについていろいろ言いたいことは3日目のすべての指名を終えてから書くとして、今回は1日目の特定のチームについての感想。

・ニューヨーク・ジャイアンンツ
まずは1巡5位と7位を持っていたジャイアンツについて
一言でいうと完璧、というピックでした。5位にケイボン・ティボドー、7位にエヴァン・ニール、と理想的な指名ができました。最重要問題をパス守備と位置づけ優秀なパスラッシャーのティボドー、オフェンスラインの中の唯一の懸案事項ライトタックルにドラフティーの1巡候補オフェンシブタックルの中で最も的確なニール。文句の付け所がなく、各社アナリストも絶賛している状態です。
私はカイル・ハミルトンも見たかったですが、彼を指名した場合、上記2名のうちのどちらかは指名できていないわけで、これ以上何を望まんという話です。仕方ない。(結局、ハミルトンは14位まで落ちました)
2日目以降に期待するのは順当なニーズの穴埋めです。CB、TE、LB、SAFは欲しいですし、RBの保険も欲しいところです。特に重要なのはDBだと思います。1巡級がちょこちょこ残っています。2巡36位で良い選手を指名できると安心できるというモノです。

ニューイングランド・ペイトリオッツ
今年、久々に未練杯で担当したペイトリオッツ
未練杯では NE 1巡21位 ⇔ KC 1巡29位 + 3巡94位 + 4巡135位 + '23 5巡とトレードしたうえで、ニーズであるLBのデビン・ロイドを狙うという状態で直前の28位で他所に指名される、ということになりましたが
現実では ME 1巡21位 ⇔ KC 1巡29位 + 3巡94位 + 4巡121位 でトレードして、直前の27位でジャクソンヴィルジャガーズにロイドを指名されて、さぁ大変という状況になりました。
で、指名したのが、テネシー大チャタヌーガ校のコール・ストレンジ(Cole Strange G 6-5 307lbs)でした。
唖然茫然という言葉につきます。実際ドラフト中継でも失笑が聞こえるほどの信じられない指名になりました。未練杯で私がボストン・カレッジのザイオン・ジョンソンを狙っていたようにOGがチームの陣容の中では穴なのは明白な事実ですが、指名する選手が明らかに1巡級ではない。評価としては2日目の後半、3巡以降の選手だろうとみられていた選手です。
一応、チーム側の評価はシニアボウルでよい動きをしていたことが評価されての指名に至ったようですが、文面の行間を読むと本当に欲しかったポジションがOGだったが、ザイオンもテキサス農工大のケニオン・グリーンという1巡級2名は既に売り切れ。直前でLBのロイドは指名され、ロイドの次の保険だったジョージア大学のクワイ・ウォーカーも指名されていた。苦しい胸の内。こういう場合の選択肢としてトレードダウンをうまく切り盛りできなかったと。
1日目の評価として、まずトレードダウンは評価できます。デプスが薄いのは見えていたので指名権を増やしたいのは順当な考えですし、21位の段階の状況を見たらダウンは理解できます。パッツは興味を示していなかったナコビ・ディーンは結局1巡指名をされませんでした。(ディーンがジャガーズだったらねぇ)この1巡だけでの低評価を判定を覆すには3日目まででどのような指名ができるかにつきます。
補強したいポジションは、OLはあと1名は必要、DLの底上げ、LBは確実に必要、CBもベテランが多くて若手を競争させる必要がある、RBはチェンジオブペースで1名は欲しい、パスキャッチに長けたタイプならなおさら良い。と2日目の3巡までで指名権3つ、7巡までで残り10。腕の見せ所です。


・結論
今回のドラフト1日目、もう想像をはるかに超えたカオスを見ました。特に大物選手のトレードとWR指名。
私は1巡でWR指名するのは好きではないのですが、NYGで思い出すとハキーム・ニックスを指名したときはバレスが残念な事件を起こした直後で即戦力として必要だったので彼の指名は正解でした。オデル・ベッカムJr.の場合は彼の直後の指名がアーロン・ドナルドです。当時ディフェンスラインが弱かったのに何故OBJだったのか。彼がもたらした売り上げとかは確かにあったけれどチームがプレーオフに言った回数、地区優勝した回数を考えると、この選択には疑問符を付けざるを得ない。それくらい
WRはチームビルディングを考えると優先順位は難しい。
ペイトリオッツのWR?なんでニキール・ハリーなんて指名したんでしょうね。当時はTEが弱かったのでアーブ・スミスだったでしょ、と今でも思うことです。
そして大物選手のトレード。やはり大型契約の難しさ。ダニエル・ジョーンズの5年目オプションがうまく切り盛りできない話はNYGの頭の痛いところですが、サラリーキャップは本当に良いシステムだけど頭が痛い。

2022年 ドラフト1日目 展望

なんやかんやで始まる前に書いておきたい

2022年のNFLドラフトが行われます。今年もG+で1日目は生中継。

この本も2年連続で出ました。素晴らしいことです。

今年のドラフトは近年稀に見る難しいドラフトで、大変興味深いです。
いろいろ書いていきましょう。

1. 全体1位がわからない。
ドラフトでいの一番に指名される全体1位指名選手NFLは完全ウェーバー制のため、最初に指名される選手はだいたいチームのニーズとドラフティーの実力からわかってしまっているものです。場合によっては既に契約内容が知られていたりもしていましたが、今回は全体1位のジャクソンヴィルジャガーズが前年にトレバー・ローレンスを指名しているためQBの可能性が皆無ということから、わかりやすいQBの可能性もなくなり、その上で直前になっても、「現場側とオーナー側の意見が割れている」というニュースが出ているなど、本当にわかりません。
エイダン・ハッチンソン(Aidan Hutchinson, Michigan DE)なのか、トレボン・ウォーカー(Travon Walker, Georgia DE)なのか、わかりません。これは2013年以来のことになります。これがわからないから本当に後続のチームたちは大変、2位のデトロイト・ライオンズも同じハッチンソンが残ってほしいと願っているでしょうが本当にわかりません。

2. トレードのタイミングがわからない
未練杯の時に書きましたが、特定のポジションに塊が存在しないため、あっという間にニーズポジションの選手が消える可能性がある恐ろしさがあります。その為、是が非でもほしい選手がいるチームはトレードに駆け込むでしょうし、欲しい選手と指名順位がマッチしていないチームはトレードダウンの選択をうまくしなければならない、そんなドラフトに思えます。
1巡のどこでトレードが出てくるのか、3位のヒューストン、6位のカロライナ、8位のアトランンタ、もありうると思いますし、下位になると元々1巡指名権を持たないチームのジャンプアップを含めて、何が起きるかわからないトレードを注目したいところ。
未練杯で私はニューイングランド・ペイトリオッツでトレードダウンしましたが、手持ちの指名権を増やしたいような印象は受けました。このチームもトレードに注目。昨年は動かずに15位でマック・ジョーンズが来ましたけどね。

3. 特殊な選手の指名順位がわからない
今回のドラフティーの中で、素材として最高な選手の一人、カイル・ハミルトン(Kyle Hamilton, Notre Dame SAF)と信じられんない体躯とスピードを併せ持つジョーダン・ディヴィス(Jordan Davis, Georgia DT)、この両名。1巡のどの順位でどのチームに指名されるのか、全く予想がつきません。
前者はDBとしては大型のサイズ、いろいろなポジションにつくことのできる器用さ、身体能力の高さと、セーフティの中では稀有な存在であることは確かながら、ドラフトするチームとしてはセーフティを1巡の高順位で指名しにくい難しさが、1巡のどの位置までスリップダウンさせるのか、彼の指名順位はモックドラフトによってそれぞれ区々と、結果はどうなるのか気になります。個人的にはニューヨーク・ジャイアンンツに欲しい選手ですが、ジャイアンツは守備も攻撃も穴だらけでセーフティから指名を入れるのか微妙。
後者は、スタミナに難点があるのはわかっていても、DTとしての能力は抜群。彼がいることでほかの選手の負担も軽減される。3-4のNTとして起用と考えたら最初の2ダウンだけでも十分とか、チームがアジャストすることで起用に明るくなるような
感じもしていて、DTが欲しい且つチームに合っていると思うチームなら喉から手が出る素材だと思います。だからこそトレードアップしてどこかが手に入れるのか、それともスリップダウンしてしまうのか、どこのチームが指名するのか、本当に気になります。ペイトリオッツとかレイブンズとか面白そうですけどね。

4. QBが指名されるのかわからない
アメリカンフットボールの花形ポジションといえば、クォーターバックですが、今年のドラフトはQBが結構不作。昨年が豊作だった分、余計に不作を感じさせます。1巡で果たしてQBは指名されるのか?という疑問すら出てきてしまいます。
さすがにQBを指名するとしたら、1巡の下位だと思います。QBに問題を抱えているチームは比較的1巡上位にいて(例外はロサンゼルス・ラムズとトレードの32位があるデトロイト)、1巡からのダウンか2巡からのアップでドラフト指名という可能性を考えます。誰か1巡でQB指名が発生するのか、も含めQBは目が離せません。
1996年が1巡でQBが出なかったドラフト最後の年です。近10年でQB不作だった2013年ですら16位でEJマヌエルが指名されています。ジーノ・スミスが2巡だったことは覚えていてもマヌエルは既にNFLにいません。足が遅すぎて全体1位どころか4巡まで落ちたマット・バークリーもこの年。

5. 予想なんて当たらない
結局、不確定要素が多すぎてモックドラフトは当たりません。当てるほうが難しい。
個人的に印象に残っているのが2011年1巡6位、フリオ・ジョーンズ。元々6位で指名されるだろうと思われていた彼ですが、指名されたチームが全くの予想外。アトランタ・ファルコンズが1巡2巡4巡+翌年の1巡4巡という高額の対価と共にクリーブランド・ブラウンズとトレード。そして彼はマット・ライアンとのコンビでスーパーボウルまで進むことにもなります。とてもドラマティックであり、翌年のブラウンズが1巡でブランドン・ウィーデンを指名してしまうところまでが大きなネタです。(その2年後のジョニー・マンジールがオチ)
未練杯は特定のチームだけを研究するので欲しい選手を分析することは可能で、2013年のチャンドラー・ジョーンズは、トレードアップの順位は現実のほうが上ですが、当たりました。トレードするのは本当に勇気が必要です。
そしてトレードが起きるたびだいたいのモックドラフトのシナリオは崩れます。崩れて当然だと、そしてそのトレードから思惑とドラマを楽しむのがドラフトというものだと思います。
加えて自分の贔屓のチームが指名した選手を応援したくなること。目をつけていた選手が本当に活躍するのかを楽しむこと。これもドラフトの楽しみと。2013年のドラフトは1988年以来のTop10にOGが2名も指名された年、チャンス・ウォーマックは期待したんですが全然でしたね。あれは悲しい。各社有名アナリストも高評価だったんですが、活躍を裏切るか否かも予想が難しいんですよ。ドラフトって、

2022年 NYGドラフトを考える

イーライ・マニングだって、ブランドン・ジェイコブズだっていなくても、応援するチームは変わらない

未練杯ではニューイングランド・ペイトリオッツの担当をしましたが、やっぱり好きなチーム、ニューヨーク・ジャイアンツのドラフトについて考えていきましょう。
まずは2022年シーズンについて。コーチ陣のついて長々書くと本題から逸れるので簡単に書くと

HC ブライアン・ダボール 前ビルズOC
OC マイク・カフカ 前ビルズQBコーチ
AHC兼DC ドン・マーチンデール 前レイブンズDC

スペシャルチームコーディネーターは留任。とりあえず前任のHCでは結果が出ませんでした。人選が酷かったというのが本音で特に攻撃のコーチ陣は何やってるんだという感想しかなく、守備は仕留められない貧弱ぶりが頭痛のタネ。思い出したくもないね。
ということで建て直し開始の年です。
現状のデプスチャートをまず確認しますと

Pos 1番手 2番手 3番手 4番手以後
QB Daniel Jones Tyrod Taylor Brian Lewerke Davis Webb
RB Saquon Barkley Matt Breida Gary Brightwell Antonio Williams, Sandro Platzgummer
WR1 Kenny Golladay Darius Slayton Collin Johnson Travis Toivonen
WR2 Kadarius Toney Richie James Robert Foster David Sills
WR3 Sterling Shepard C. J. Board Alex Bachman Austin Proehl
TE Ricky Seals-Jones Jordan Akins Jake Hausmann Chris Myarick, Rysen John
LT Andrew Thomas Devery Hamilton Roy Mbaeteka
LG Max Garcia Shane Lemieux Wes Martin
C Jon Feliciano Max Garcia Nick Gates
RG Mark Glowinski Jamil Douglas Ben Bredeson
RT Matt Gono Korey Cunningham

攻撃に続いて守備。おそらく新DC下では3-4。

Pos 1番手 2番手 3番手 4番手以後
DE Leonard Williams Jihad Ward
NT Justin Ellis David Moa
DT Dexter Lawrence Raymond Johnson
SLB Quincy Roche Trent Harris Oshane Ximines
MLB Blake Martinez Cam Brown T. J. Brunson Omari Cobb
WLB Tae Crowder Carter Coughlin Justin Hilliard
OLB Azeez Ojulari Elerson Smith Niko Lalos
LCB James Bradberry Jarren Williams
SS Julian Love
FS Xavier McKinney
RCB Adoree' Jackson Rodarius Williams
NCB Darnay Holmes Aaron Robinson

スペシャルチーマーは割愛。この後大事なことは53人までロスターカットされることも考慮する必要があります。
とりあえず陣容としては貧弱というのが一言で出てきます。特に問題はDBですし、仕留められなかったという意味では一番大きなことはサックを取るエース格のEDGEの選手がいないということです。やはりオジュラリでは(チームの新人記録の8サックではあるもの)足らなかったというところか。昨年1巡級とは言われながらも2巡50位で指名。
ただ、お給金の問題もありまして大きな補強はRGのグロウィンスキーのみ。出て言った選手としてはドラ1だったTEエヴァン・エングラムがいなくなりましたし、LBロレンゾ・カーターを慰留できなかったんかと残念なところです。
この他にもポジションで気になるのはやはりRT。補強もなく名前も控えだった人たちなのでドラフト高順位で指名される可能性が高い。それ以前にいた名前が高額契約で失敗したネイト・ソルダーですからね。情けない。
ドラフト指名に関しても、既に昨年の1巡トニーをトレード要員で使う話も出ていて、チーム全体の立て直しをしていかなければという雰囲気が立っています。


 ドラフト指名権を考えてみますと、ジャイアンツが持っているのは1巡5位,7位、2巡36位、3巡67位,81位、4巡112、5巡147位,173位、6巡182位、となります。1巡が2つあるのは昨年のドラフトでベアーズがQBジャスティン・フィールズを指名する際にトレードしたものです。昨年のドラフトですんなり1巡11位でLBマイカパーソンズを指名していたら今頃と思うことは多々。この1巡の2つの指名権ですが、予想が非常に難しい。理由はそれまでの1巡4位までの指名が予測が立たない。6位のカロライナにしてもトレードダウン含めて予想が難しい。誰を取れるのか?という問題よりも誰が残っているのか?という問題だと思うほうが正しいでしょう。


 ドラフト上位の候補としては、まずカイル・ハミルトン(Kyle Hamilton Notre Dame S)

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Sとして、DBとして、何でもできる器用さ、サイズ、運動能力と、優秀。SAFというポジションの事情として全体1位やTop3などが考えられていないわけですが、素材として最高の素材です。
SAFのドラフト史上最高の指名順位がショーン・テイラー、エリック・ベリーが5位だったことを考えると滑り込んできても何もおかしくないし、個人的には指名してほしい。

 CBの1番手は、アーマド・ガードナー(Ahmad Gardner Cincinati CB)

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身長があってプレスカバレッジが優秀なことは秀逸。所属カンファレンスが弱いといわれますが、だったらダレル・リービス等往年の名選手でも大学名はそこそこってのはいます。ブラッドベリーを放出するような話も出てきている以上、これも取りたい選手の一人です。ただ、ハミルトンを取ってガードナーとDB2枚は指名しにくい。テキサンズが3位でLSUのスティングリーを指名するような話が出てきており、ガードナーは5位以下に来るかもと思っています。個人的にハミルトンが見たいんですけどね。

 EDGEで5位もしくは7位に残っているとしたら、おそらくケイボン・ティボドー(Kayvon Thibodeaux Oregon EDGE)

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一歩目の速さが優秀。身長のわりに腕の長さがあったりしますし、まだまだ磨く点があって可能性を秘めていると考えると期待したい選手。問題は残っているかがわからない。おそらくその上のAidan HutchinsonとTravon Walkerはいないかと。あと個人的な意見ですがJermaine Johnsonなら7位では高い。トレードダウンしてから取るべきだと思います。

 OTで5位もしくは7位を考える場合
チャールズ・クロス(Charles Cross, Mississippi State OT)、イーケム・エクウォヌ(Ikem Ekwonu, N.C. State OT)、という名前も出てはいますが、OLの中では一番の素材はエヴァン・ニール(Evan Neal, Alabama OT)だと思います。元々全体1位といわれていたほどの素材、大学がアラバマ大学だったのでGもRTも経験しているフレキシビリティがあること。LTのアンドリュー・トーマスがいる以上、LTではなくてRTが欲しいのはNYGの事情。右Tだけできる選手を指名するのなら2巡以後でも取れるはず。優秀なオフェンシブラインンを即戦力でほしいならニールを選択したいです。しかし問題は指名時に残っているのかがわからない。
(OLの映像は面白くないので省略)


 ドラフト1日目の注目は、先程書いた通り
誰を取れるのか?という問題よりも誰が残っているのか?
につきます。モックドラフトはいろいろ書けますが、他チームの動向をすべて掌握して予測しなければならない難しさにつきます。
 2日目以後はチームの補強です。TEはカイル・ルドルフとも契約できていませんしドラフトで補充は欲しいですし、今年はバークリーの契約最終年でもあるし過度な負担を避けるためにはRBの指名も必要。
OLはルミューは使うべきだと思うので、フェリシアーノとかガルシアがどういう経緯で取ったのかを考えたいところ。怪我明けのゲイツのことを考えても、IOLは指名しておきたい。まず何よりRTで失敗のない指名が必要です。
最後にQBに関して言いますと、私はダニエル・ジョーンズは悪い選手ではないと思いますし、チームを託してよい存在だと思うわけです。ただ当時のドラフト順位が1巡6位で高すぎた。これは事実。ただHC、OCのコーチングスタッフに恵まれずチーム状況が悪いと彼も空転していたと思います。そろそろ契約の話が出始めていますが、私は彼を信用するべきだと思っています。

2022年 NEのドラフトを考える

未練杯をやる前にチーム状況を書いて煙幕としたかったのに、PCが壊れたんだ

ドラフトをする前に大事なことは、チームの状況を冷静に考えることで、デプスチャートを確認。
ニューイングランド・ペイトリオッツのデプスチャートを確認。
まずはオフェンス

Pos 1番手 2番手 3番手 4番手以後
QB Mac Jones Bryan Hoyer Jarrett Stidham
RB Damien Harris Rhamondre Stevenson James White J. J. Taylor, Devine Ozigbo
WR1 DeVante Parker Nelson Agholor Tre Nixon Kristian Wilkerson
WR2 Kendrick Bourne Nelson Agholor Matthew Slater
WR3 (Jakobi Meyers) Ty Montgomery Malcolm Perry
TE Hunter Henry Jonnu Smith David Asiasi Dalton Keene
LT Isaiah Wynn Justin Herron Yodny Cajuste
LG Michael Onwenu William Sherman Arlington Hambright
C David Andrews James Ferentz
RG James Ferentz Drew Desjarlais
RT Trent Brown Michael Onwenu Yasir Durant

未練杯やっている最中にマイヤーズのテンダー期間が越えたので、WR3に彼を明記。
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そして守備

Pos 1番手 2番手 3番手 4番手以後
LDE Deatrich Wise Jr. Henry Anderson Bill Murray
NT Davon Godchaux Christian Barmore
RDE Lawrence Guy Daniel Ekuale Byron Cowart
WLB Matthew Judon Josh Uche Ronnie Perkins
MLB Mack Wilson Anfernee Jennings Cameron McGrone Terez Hall
SLB Ja'Whaun Bentley Raekwon McMillan Jahlani Tavai Harvey Langi
LCB Malcolm Butler Terrance Mitchell Shaun Wade
SS Adrian Phillips Kyle Dugger Joshuah Bledsoe
FS Devin McCourty Jabrill Peppers Cody Davis
RCB Jalen Mills Joejuan Williams Justin Bethel
SCB Jonathan Jones Myles Bryant

Dont'a Hightower, Jamie CollinsがUFAという状態。契約をするならドラフトが終わってからという見方。
スペシャルチーマーは割愛。この後大事なことは53人までロスターカットされることも考慮する必要があります。

 ここで目立って穴に見えるのはまずはRG。昨年までの先発シャック・メイソンをバッカニアーズにトレードで放出。Cの控えとRG1番手が兼任という名前の薄さ。LGのOnwenuは大学時代はG。ただしペイトリオッツに入って使われたのはRTとして。昨年まではLGはTed Karrasが務めていましたがFA移籍。マイアミに移籍してすぐ戻ってきて忙しい選手だ。彼は逆に元C。ということでOLのユニットの中では両Gが気になるところです。ペイトリオッツの攻撃、WRオプションを使用することもあって体躯が強くてパワーのある人を欲する傾向を見ていて誰かは指名するけれど誰を指名するのか注目しています。1巡では過去にLogan Mankinsという素晴らしい選手も指名しておりその再来もあり得るかなという見立て。

 続いてDL。Guyの32歳という年齢が気になるところとBarmoreが一番手に評価されない状況の残念さが目立ちます。後者は、昨年のドラフトのDT一番手評価(1巡で指名されるという予想も数多くありました)でしたが、NFLになると特別な選手になれない難しさ。2年目の成長を考えることもあり得ますが、DLのローテーションを多くするチームの中でもう一人使える選手が欲しいなぁという印象。Trey Flowers(2015年4巡DE)のような選手が見いだせると嬉しいなと思っています。

 さらに気になるのはLB。ベントリーと2年契約で残し、19年3巡で取ったChase Winovichを、ブラウンズの19年5巡Mack Wilsonとトレードするという補強をしていますが、層の薄さ中心となる選手が弱い。特に中央をどうするのか?という疑問が残る現状になっています。だからこそモックドラフト、ペイトリオッツの1巡予想がLB。特にILBのNakobe DeanやDevin Lloydが出てくるわけですね。Jarod MayoやHightowerの系譜から考えたらLloydの可能性は高いかなと。

 そして忘れてならないのがCB。ここの特徴は自前で用意して失敗するのが数多く、ドラフト上位で指名しても活躍せず、ドラフト外の選手や他チームから拾った選手が活躍する印象があります。前者の例がLACに移籍したJ. C. Jackson、後者がStephon Gilmore、と最近もいますね。この点から1巡でCB指名するのか?と疑問を持っていますが、ドラフト前の接触ではAndrew Booth Jr.、Trent McDuffie、という21位クラスのドラフト候補には面談していて別に指名されてもと思います。両者ともCBとしては背が高い部類なのがやはりチームの傾向らしい。