• ラドミール・アンティッチだった

セルビア3軍の試合を見たのですが、試合日程のために国内リーグから若手を集めた急造チーム、そして開催地は遠く離れた極東の某島国、日本。
日本代表の大阪は長居の情報弱者の満員の客のための顔見せ興業だと思ってみていたのだが、開始当初から効率よく攻めたのはセルビア。(今回のChampions英語版に「Economical on the ball(効率的なボール運用)」という非常に良い文章があるので後日紹介をします。今回の文章では出色の内容)
プレー内容は4-4-2の非常にオーセンティックでオーソドックス、奇を衒わない。ボールを奪取したら前へ速く。トップにボールを当ててミッドフィールダーが上がってきてフォローアップする。サイドを崩してクロスを上げて効果的な人の入り方をして点を取る。
監督を更迭して新監督が入ったクラブが立て直す時によくあるパターンだなと思える。
攻撃はコンビネーションやスキームを組み立てる作業が必要で時間がかかる。個人である程度打開できるパターンを数本用意しての攻撃。なるほど。
そして守備はとにかく複雑なスキームではなく、本当によくあるパターンのツーラインを上手に作って相手にスペースを与えないことがしっかりして、且つセンターハーフは背が高くしっかりと堅い。ゴールキーパーがアタってしまったのは監督代行へのプレゼントのようなもの。でもこれなら大崩のないチームである。
思い出すに、バルサの監督に途中で就任したアンティッチのサッカーだった。
「今回の試合は私の希望するものではない」と現場で指揮はしなかったけれど理念、志向がそこにあった。
ただ、アンティッチ、4-4-2で立て直したんだけど、クラシコルイス・エンリケ下げてカンプ・ノウで大ブーイング喰らって結局シーズン終了後退陣したんだよね。(その後セルタの監督に途中就任して降格させました)
それ以前の経歴がメレンゲスの監督だろ(シーズン途中でファンから不評で辞任)、アトレチコの監督だろ(優勝した時の監督です)、岡田武史も誰か高名な指揮官のところで修行しなきゃダメだろ。岡田が参加しているのは変な経営者セミナーだそうですからね。