QSの必要性

東京電力が、公表に値する大事なデータを提出していないだかどうだかで問題になっておりますが
データが好きな人間として気になるお話は、NPBが何故QSを公式記録にしないかということであります。
MLBではMLB.comやESPNであっさりと分かる、このQS=クォリティースタートは何故必要だと思うのかをまずは説明。
野球においてゲームの勝敗というのは

A勝ち B負け

と大きく分けて2つ。引き分けを入れても3つと単純。ではその勝敗の内訳は何通りかと言うと?

1 大量得点 少数失点
2 少数得点 少数失点
3 大量得点 大量失点
4 少数得点 大量失点

と4通りになるわけです。これくらいアホでも分かりますね。当然ですから。自分がアホじゃないと思う人はここから四分割図を作ってくださいな。
さて、ここからの問題は、勝つチームはこの中でどのパターンの系統が増えるのか?という点。答えは大方の場合2です。(例外として有名なのがいてまえ打線仰木彬近鉄バファローズ、あれは3が多い)
1-0や2-1といった僅差のゲームを落とさないことで勝ち数を増やすのが大方なのです。
で、そういったゲームはどういう展開の場合が多いかと言えば、先発投手が安定したピッチングで試合をまとめるということにつきるのです。別に完投や完封とは限らないというもの大変に大事な点です。(投手分業制で、ストッパーやセットアッパーの評価するモノはあれど先発投手の評価基準は完投もしくは完封のみというこの古びていること!!)
試しに調べれば、1および2の中にQSとなる試合がどれだけ存在するか。むしろQSでありながら3か4になる負けは中継ぎ以降の大失敗試合のことであって珍しいことになるはず。
5-0で勝った試合に先発投手が7回まで投げることと、1-0の試合7回まで投げることの、心理的な重圧を克服したりしていること、失敗が許されない場面を乗り切っていることを考えれば、その点を評価するに分かりやすい、このQSを何故に日本のプロ野球頭は余りにもアマチュア)は採用しないのか、私には理解しがたいのです。ついでにアホ相手の商売スポーツ新聞はそういうことにまるで興味を示さないので、いちいち調べなければならないのが面倒だから、日本野球機構がやれば済む話だと怒り心頭。
とにかくデータというものは、使いようですが、これほど使えるデータを何故出さないか?と言えば、ハッキリ言ってしまえば、データに理解のないアホが仕切っているから、と言えるのではないでしょうか?東電の場合は、明らかに、自分たちに不利だから、公表しなかったと推察いたしますが。